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7. ITサービス

概要

ITサービスは、監視対象インフラに対するハイレベルの(ビジネス向け)表示を得たい方向けのサービスです。多くの場合、私たちはディスク容量の不足やプロセッサの高負荷などのような低レベルの詳細には関心はありません。興味があるのは、社内のIT部門が提供するサービスの稼働状況についてです。また、ITインフラの弱点を特定することや、様々なITサービスのSLA、既存のITインフラの構造、その他高レベルの情報に興味がある場合もあるでしょう。

ZabbixのITサービスは、これらすべての問いに対する回答を提供します。

ITサービスは、監視対象のデータを階層構造で表したものです。

非常に簡単なITサービスの構造は、以下のようなものです。

ITサービス
       |
       |‐ワークステーション
       ||
       ||‐ワークステーション1
       ||
       ||‐ワークステーション2
       |
       |‐サーバ

この構造の各ノードには、属性ステータスがあります。ステータスは、選択されたアルゴリズムに従って計算され、上位レベルに伝えられます。ITサービスの最下位レベルにあるのはトリガーです。個々のノードのステータスは、それぞれのトリガーのステータスによって影響を受けます。

重要度が「未分類」または「情報」のトリガーは、SLAの計算に影響しないことにご注意ください。

設定

ITサービスを設定するには、[設定]→[ITサービス]を選択してください。

この画面で監視対象のインフラの階層を構築できます。最上位レベルの親サービスは「ルート」です。下位レベルの親サービスを追加し、さらにそれらに個々のノードを追加することで、下向きに階層を構築できます。

サービスの追加や編集を行うには、任意のサービスをクリックします。フォームが表示され、ここでサービス属性を編集できます。

ITサービスの設定

[サービス]タブには、一般的なサービス属性が含まれています。

パラメータ 説明
名前 サ ビスの名前。
親サービス サービス 属する親サービス。
ステータス計算アルゴリズム サービスステータスの計算 法:
計算しない - サービスステータスを計算しません。
子に一つでも障害があった場合に障害として検知 - 子に一つでも障害があった場合にステータスが障害になります。
すべての子に障害があった場合に障害として検知 - すべての子に障害があった場合にステータスが障害になります。
SLAの計算 SL の計算を有効にして表示します。
SLAの許容値(%) このサ ビスに許容されるSLA率。レポートに使用されます。
トリガー トリガ へのリンク:
なし - リンクはありません。
トリガー名 - トリガーにリンクされているため、トリガーのステータスに依存します。
最下位レベルのサービスは、トリガーにリンクされていなければなりません(そうでないと、ステータスが正確に表示されません)。
ソート順(0→999) 表示用 ソート順。最下位レベルが最初に表示されます。

[依存関係]タブには、サービスが依存するサービスが含まれます。設定済みのサービスからサービスを追加するには、[追加]をクリックします。

ハードおよびソフトの依存関係

サービスの稼働状況は、1つだけでなく、複数の他サービスに依存する場合があります。最初の選択肢は、これらすべてを子サービスとして直接追加することです。

ただし、サービスのいくつかがすでにサービスツリーの別の場所で追加されている場合、そこからここへと子サービスを単に移動させることはできません。そこに依存関係を作成するにはどうすればいいのでしょうか?その答えは、「ソフト」リンクです。サービスを追加し、[ソフト]チェックボックスにチェックをつけます。この方法で、サービスをツリーの元の場所に残したまま、複数の他のサービスにも依存させることができます。「ソフトリンクされた」サービスは、ツリー内でグレー表示されます。さらに、サービスに「ソフト」の依存関係だけがある場合、子サービスを先に削除せずに、そのサービスを直接削除できます。

[時間]タブでは、サービスタイムの指定を行います。

パラメータ 説明
サービスタイム デフォルトで 、すべてのサービスは24x7x365での運用になります。例外が必要な場合、新規サービスタイムを追加します。
新規サービスタイム サービスタイム: <アップタイム - サービスのアップタイムです。
ダウンタイム - この期間中のサービスの状態は、SLAに影響しません。
** 一時的なダウンタイム** - 1回のダウンタイムです。この期間中のサービスの状態は、SLAに影響しません。
個々の時間を追加します。
注:サービスタイムは、設定されているサービスにのみ適用されます。したがって、親サービスは子サービスに設定されたサービスタイムを考慮しません(このサービスタイムが親サービスにも設定されている場合を除きます)。

表示

ITサービスを監視するには、[監視]→[ITサービス]を選択します。


本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。