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2 ノード

概要

階層型の分散監視を構築するには、ノードを使用します。

各ノードは、Zabbix サーバそのもので、それぞれが置かれた場所の監視を担当します。Zabbixは、分散設定で最大1000個のノードをサポートします。

ノードの設定を使用する利点を次に示します:

  • 複数の地域に渡る大規模なネットワーク内で複数のレベルの監視の階層を構築します。階層内の1つのノードは、マスターノードだけにレポートを送信します。
  • ノードはローカルでも、マスターノードを通じてでも、設定可能です。マスターノードはすべての子ノードの設定データを保存しています。
  • データの収集が通信障害の影響を受けづらくなります。マスターノードと子ノード間の通信が切断されても、子ノードは処理を続けられます。ヒストリ情報やイベントはローカルに保存されます。通信が復旧したときに子ノードがマスターノードにデータを送信するように設定できます。
  • 数千のホストの監視をしている1つのZabbix サーバの仕事を複数の子ノードで分担できます。
  • Zabbix分散設定に新しいノードを接続したり、分散設定からノードを切断しても、分散設定の機能は一切損なわれることはなく、要求されるノードをリスタートする必要もありません。
プラットフォームの独立性

ノードは、他のノードと無関係に、独自のプラットフォーム(OS、ハードウェア)およびデータベースエンジンを使用できます。また、子ノードはZabbixフロントエンドを使用しなくてもインストールできます。

上位レベルのノードには高性能なハードウェアとMySQL InnoDB、Oracle、またはPostgreSQLのいずれかのバックエンドを組み合わせて使用する方法が考えられます。

<note important>分散監視のセットアップは、WQLiteのバックグラウンドデータベースでは動作しません。 :::

設定

ノードの設定

標準的なインストール方法に従ってインストールされたZabbix サーバは、分散監視の設定用のノードとしての設定はされていません。

ノードとして設定するには、次のことをおこないます:

  • サーバの設定ファイル(zabbix_server.conf)で一意なノードIDを指定。使用可能な値:1-999 (「0」はスタンドアロンサーバー のデフォルト値になります)
  • Zabbix サーバを停止し、作動して「いない」ことを確認
  • 次を実行して、分散監視の設定のためにデータベースのデータを変換
zabbix_server -n <node id>

<note warning>このコマンドは1度だけ実行するようにしてください。2度実行するとデータベースが壊れるので、正確なノードIDでコマンドを実行するように確認してください。 :::

例えば、ノードIDが「1」の場合、以下のように実行します:

cd bin
       ./zabbix_server -n 1 -c /usr/local/etc/zabbix_server.conf

-n オプションつきで zabbix_server を実行すると、サーバプロセスは開始されません。

いずれかの設定のオブジェクトIDが99999999999999 より大きい場合、またはいずれかのヒストリのオブジェクト(イベント、警告など)が99999999999999999.より大きい場合、このコマンドの実行は失敗します。

とてもシンプルなセットアップでこのノード(NodeID=1)をマスターとしてみなすことができたので、同じプロシージャを使って異なるノードの識別子、たとえば2を使うだけで、他のZabbix サーバを子ノードとする設定に進みます。2つのノードが設定できたら、それらを非常にシンプルなスターと子の関係性をZabbix フロントエンドに追加します。

Zabbix フロントエンドの設定(マスターノード)

マスターノードを設定するには、そのノードのZabbix フロントエンドを開きます:

  • [管理]→[DM]を選択
  • 右側のドロップダウンリストでノードが選択されていることを確認
  • パラメータを確認するために[ローカルノード]をクリック

ノードの属性:

パラメータ 説明
名前 一 なノード名
Id 一意なノードID。設定ファイルに設定したノードIDの値です。
タイプ ** ーカル** - ローカルノード
IPアドレス ローカ ノードのIPアドレス。ZabbixトラッパーはこのIPアドレスで待ち受ける必要があります。
ポート ノー のポート番号。Zabbixトラッパーはこのポート番号で待ち受ける必要があります。デフォルトは10051です。

それから、子ノードを追加します:

  • [管理]→[DM]で[New node]をクリック

ノードの属性:

名前 一 な子ノードの名前
Id 一意なノードID。子ノードの設定ファイルに設定した子ノードのノードIDです。
タイプ 2つ 値のうちの最初の方を選択:
- 子ノード
マスター - マスターノード
マスターノード この子ノード マスターノードを選択
IPアドレス 子ノー のIPアドレス。Zabbix トラッパーはこのIPアドレスで待ち受ける必要があります。
ポート 子ノ ドのポート番号。Zabbixトラッパーはこのポート番号で待ち受ける必要があります。デフォルトは10051です。
フロントエンドの設定(子ノード)

子ノードを設定するには、そのノードのZabbix フロントエンドを開きます:

  • [管理]→[DM]を選択
  • 右側のドロップダウンリストでノードが選択されていることを確認
  • パラメータを確認するために[ローカルノード]をクリック(ローカルノードの設定は上記を参照してください)

それから、マスターノードを追加します:

  • [管理]→[DM]で[New node]をクリック

ノードの属性:

名前 一 なマスターノードの名前
Id 一意なノードID。マスターノードの設定ファイルに設定したマスターノードのノードIDです。
タイプ 2つ 値のうちの2つめの方を選択:
- 子ノード
マスター - マスターノード
マスターノード この子ノード マスターノードを選択
IPアドレス マスタ ノードのIPアドレス。Zabbix トラッパーはこのIPアドレスで待ち受ける必要があります。
ポート マス ーノードのポート番号。Zabbixトラッパーはこのポート番号で待ち受ける必要があります。デフォルトは10051です。
サーバデーモンの開始

シンプルな分散監視のセットアップの設定を終了するには、マスターノードのデーモンから Zabbix_server デーモンを開始します。

表示

ノードが定義されしだい、Zabbix フロントエンドには、1つまたは複数のノードを選択するドロップダウンリストが表示されます。

選択をしたら、その Zabbix フロントエンドに、選択したノードから送信されるすべての情報が表示されます。

より複雑な設定

より複雑な、複数レベルの監視の階層を構築するためのアウトラインが描かれている原則を使用することができます。

この例では、Riga(ノード4)が、すべての子ノードからイベントとヒストリを収集します。


本ページは2013/05/19時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
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