Zabbix 3.4の新機能

Zabbix監視ソリューションの最新版、Zabbix 3.4をリリースしました。

Zabbix 3.4ではこれまで以上に監視機能を強化し、効率性やパフォーマンスの改善をした機能や改善点を多く含んでいます。

Zabbix 3.4の主な新機能について紹介します。

より柔軟なダッシュボード

Zabbix 3.4でリニューアルしたダッシュボードでは、ユーザは複数のダッシュボードを作成し、共有することが可能です。

ダッシュボードはドラック&ドロップ機能やフィルター機能を強化した新しいウィジェット、ダッシュボード用のAPIを利用できます。詳細はマニュアルを参照してください。


Dashboard with high-level information


Dashboard with graphs and maps showing status of OpenStack private cloud


Configuration of dashboard sharing option


1つのアイテムで複数データ取得

1つのアイテムで1度に複数の監視データを収集可能になり、より効率的に監視データを取得することができるようになりました。

具体的な例は、

  • 個々のCPUコアの使用率
  • ネットワークトラフィックのIn/Outの合計

Zabbix 3.4では新しく依存アイテムの機能を追加し、親アイテムの監視データ取得時に子アイテムにもデータを保存することができます。 アイテムの設定についてはドキュメントの依存アイテムのセクションを参照してください。


監視データ保存時に値を任意にカスタマイズ

アイテムの設定の保存前処理のタブでは、カスタムの乗数や差分/時間などの収集データ保存前の処理を設定できます。

さらに、正規表現、XML XPath、JSON Pathなど、新しい保存前処理を利用できます。保存前処理で利用できる設定の詳細はマニュアルを参照してください。


Zabbixプロキシ経由のリモートコマンド

プロキシ経由で監視しているホスト上でリモートコマンドやスクリプトを実行することが可能になりました。監視対象のホスト上のZabbix エージェントでのコマンド実行や、Zabbixプロキシ上でコマンドを実行することが可能です。

デフォルトではプロキシ経由のリモートコマンドは無効の状態です。有効にする方法は、Zabbixプロキシ経由のリモートコマンドを参照してください。


アイテムの更新間隔と単位にマクロを利用可能

Webインターフェースの間隔や期間などの時間の設定フォームの多くで、ユーザー定義マクロと時刻のサフィックス(30s, 5m, 2h, 1d, 1wなど)を利用可能になりました。ユーザー定義マクロを利用することで複数のアイテムの監視間隔やヒストリ/トレンドの保存期間の設定値を変更することができ、より設定を管理しやすくなります。

さらにアイテムの監視間隔、ヒストリ/トレンドの保存期間の設定にローレベルディスカバリのマクロを利用できます。

ドキュメントのユーザマクロ時間の単位のセクションで、利用できるマクロと単位の一覧を確認できます。

具体例:

ワーキングタイムにマクロを利用する

監視間隔、データの保存期間にマクロと時刻のサフィックスを利用

アクションの実行内容設定にマクロを利用


JMXエンドポイントのカスタムとJMXローレベルディスカバリー

Zabbix 3.4ではJMXエンドポイントの設定ができるようになりました。JXMアイテム設定タブでJMXエンドポイントを変更することができます。マクロ、ユーザマクロおよびローレベルディスカバリーのマクロを利用することも可能です。

新しいjmx.discovery [<discovery mode>、<object name>]のアイテムキーを利用することでJMXオブジェクトのローレベルディスカバリーが可能です。 アイテムキーのパラメータではMBeanまたはMBean属性を検出するかどうか、および検索するパターンを指定できます。


ネットワーク機器の効率的な監視

スイッチングハブやルータなどのネットワーク機器を監視するために新たにネットワーク機器用のSNMPv2テンプレートを追加しました。

これらのテンプレートは、以下の場所にあります。

  • Zabbix 3.4を新規にインストールした場合は、メニューから設定 → テンプレートを選択
  • 以前のバージョンからアップグレードした場合は、これらのテンプレートのXMLファイルをダウンロードしインポートすることが可能

詳細については、ネットワーク機器の標準テンプレートをご覧ください。


Zabbixサーバーの改善

SNMPトラッパーが対応できるファイルサイズを大きく、サーバーとプロキシ間のデータ交換プロトコルの最適化、デフォルトのデータ保存期間の変更、より効率的な構成キャッシュの同期など、多数の改善を行っています。詳しくはマニュアルをご覧ください。

例えば、下記のグラフは13:35に設定キャッシュの更新処理によるキャッシュのロック期間を大幅に削減できていることを示しています。ロック処理を改善することで監視処理プロセスもより効率的に動作します。

以前のバージョンのメンテナンス期間中の挙動を置き換え、アクションの設定で新しいメンテナンス期間のためのオプション設定によりホストがメンテナンス中の障害通知を停止することができます。



Webインターフェースの改善

Webインターフェースにもいくつかの変更を加えました。フィールドサイズの拡張からチェックボックスの統一スタイルへの変更です。さらに、スクリーンとマップの複製が可能になりました。

ホストグループ設定では、親ホストグループの権限レベルをすべての下位層のホストグループに設定できる新しいオプションがあります。これは1回限りのオプションでありデータベースには保存されません。


Internet Explorer 9および10は非サポートとなりました。詳細はWebインターフェースの改善を確認してください。


障害対応コメント入力による通知

トリガーによって生成された問題がに障害対応コメントを入力することで通知を送信することができます。通知にはZabbixで利用可能なすべての方法を利用することができます。障害対応コメントを入力したユーザ/ユーザグループへ通知を送信することができます。

詳細は障害対応コメントの通知 を参照してください。



アラートプロセスの並列処理

alerterプロセスを改善し並列処理を可能にしました。これまでalerterプロセスは1つしか起動できず障害通知を順処理していました。新しい障害通知の機能として、メディアタイプの設定で並行処理の設定を行うことができます。

メディアタイプの設定ごとに並列処理ができる最大数を設定することも可能です。Zabbixサーバーのalerterプロセスの起動数は、新しいStartAlertersパラメータにより変更が可能です。


スクリプトやコマンド実行の結果を取得

ユーザーパラメータ、リモートコマンド、およびsystem.run []の実行結果を取得し、エラーが発生した場合はそのエラーメッセージをWebインターフェースへの表示とログへの記録を行います。


その他の機能強化と機能改善

Zabbix 3.4に含まれる新機能一覧:


ぜひ、Zabbix 3.4を試してみてください!

Zabbix 3.4の改善点と新機能の詳細は、3.4の新機能をご覧ください。

旧バージョンから新しいバージョンへアップデートする方法については、ドキュメントを確認してください。弊社のアップグレードサービスについては、お問い合わせください。

Zabbix 3.4についての質問がございましたら、弊社が行う無料Webセミナーにお申し込みください。 弊社のスペシャリストよりZabbixの最新機能についてご紹介いたします。


Privacy Policy 商標ポリシー