1 Red Hat Enterprise Linux
概要
このセクションでは、Red Hat Enterprise Linuxまたはその派生製品(AlmaLinux、CentOS Stream、Oracle Linux、Rocky Linux)用の公式Zabbixパッケージを使用して、Zabbix 7.0.xからZabbix 7.2.xの最新バージョンへアップグレードする手順について説明します。
アップグレードする前に、関連するアップグレード時の注意点を確認し、システムがZabbix 7.2の要件を満たしていることを確認してください。
アップグレード中に並行してSSHのセッションを実行することを検討してください。一方はアップグレード手順の実行用で、もう一方はサーバー/プロキシのログを監視用です。例えば、tail -f zabbix_server.logまたはtail -f zabbix_proxy.logを実行すると、最新のログとエラー発生をリアルタイムで把握することができます。これは本番環境のインスタンスにとって重要です。
Zabbix 7.2.xのマイナーバージョン間 (たとえば、7.2.1から7.2.3)へのアップグレード手順については、マイナーバージョン間のアップグレードを参照してください。
アップグレード手順
1 Zabbixプロセスの停止
Zabbixサーバーを停止して、データベースに新しいデータが挿入されていないことを確認します。
systemctl stop zabbix-server
Zabbixプロキシやエージェント、エージェント2もアップグレードする場合は、同様に停止します。
systemctl stop zabbix-proxy
systemctl stop zabbix-agent
systemctl stop zabbix-agent2
2 Zabbixデータベースのバックアップ
既存のZabbixデータベースをバックアップして、アップグレードの失敗 (ディスク容量の問題、電源喪失、予期せぬ問題など) から保護します。
3 Zabbix設定ファイル、PHPファイル、Zabbixバイナリのバックアップ
既存のZabbix設定ファイル、PHP ファイル、およびZabbixバイナリをバックアップします。
設定ファイルの場合は、次を実行します。
mkdir /opt/zabbix-backup/
cp /etc/zabbix/zabbix_server.conf /opt/zabbix-backup/
cp /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf /opt/zabbix-backup/
PHPファイルとZabbixバイナリの場合は、次を実行します。
cp -R /usr/share/zabbix/ /opt/zabbix-backup/
cp -R /usr/share/zabbix-* /opt/zabbix-backup/
4 リポジトリ構成パッケージ更新
アップグレードを続行する前に、現在のリポジトリパッケージを最新バージョンに更新して、最新のパッケージとの互換性を確保し、最新のセキュリティパッチやバグ修正を含めてください。
RHEL 9では次を実行します。
rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/7.2/release/rhel/9/noarch/zabbix-release-latest.el9.noarch.rpm
RHEL 8では次を実行します。
rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/7.2/release/rhel/8/noarch/zabbix-release-latest.el8.noarch.rpm
古いRHELバージョンまたはその派生バージョンの場合は、上記のリンクをZabbixリポジトリから正しいリンクに置き換えてください。 ただし、これらのバージョンのパッケージにはすべてのZabbixコンポーネントが含まれておらず、パッケージからのコンポーネントをアップグレードするために、OSのアップグレードを検討する必要があるかもしれないことに注意してください。 含まれるコンポーネントのリストについては、Zabbixパッケージ。
次に、dnfパッケージマネージャーのキャッシュ (以前のインストールまたは更新中にダウンロードされたヘッダー、メタデータ、およびパッケージファイルを含む) をクリーンアップします。
dnf clean all
次のdnf操作で古いメタデータがクリアされるため、dnfはリポジトリから新しいメタデータをダウンロードします。
参照: RHELでのリポジトリ構成パッケージの更新に関する既知の問題。
5 Zabbixコンポーネントのアップグレード
Zabbixコンポーネントをアップグレードするには、次を実行します。
dnf install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent
- PostgreSQLを使用している場合は、コマンドの
mysqlをpgsqlに置き換えます。 - プロキシをアップグレードする場合は、コマンドの
serverをproxyに置き換えます。 - エージェント2をアップグレードする場合は、コマンドの
zabbix-agentをzabbix-agent2 zabbix-agent2-plugin-*に置き換えます。
'dnf install zabbix-agent2'コマンドを使用して Zabbixエージェント2をアップグレードすると、エラーが発生する可能性があります。 詳細については既知の問題点を参照してください。
次に、Apacheを使用したWebフロントエンドをアップグレードし、再起動するには、次のコマンドを実行します。
dnf install zabbix-apache-conf
systemctl restart httpd
6 コンポーネント設定パラメーターの確認
関連するアップグレード時の注意点を参照して、設定パラメーターの変更が必要かどうかを確認してください。
新しいオプションのパラメーターについては、新機能ページを参照してください。
7 Zabbixプロセスの起動
アップグレードされたZabbixコンポーネントを起動します。
systemctl start zabbix-server
systemctl start zabbix-proxy
systemctl start zabbix-agent
systemctl start zabbix-agent2
8 Webブラウザのクッキーとキャッシュのクリア
アップグレード後、Zabbix Webインターフェースが正しく動作するために、Webブラウザのクッキーとキャッシュのクリアが必要になる場合があります。
マイナーバージョンアップグレード
Zabbix 7.2.xはマイナーバージョン間の、たとえば7.2.1から7.2.3のアップグレードが可能です。
すべてのZabbixコンポーネントをアップグレードするには、次を実行します。
dnf upgrade 'zabbix-*'
- Zabbixサーバーのみをアップグレードするには、コマンド内の
'zabbix-*'を'zabbix-server-*'に置き換えます。 - Zabbixプロキシのみをアップグレードするには、コマンド内の
'zabbix-*'を'zabbix-proxy-*'に置き換えます。 - Zabbixエージェントのみをアップグレードするには、コマンド内の
'zabbix-*'を'zabbix-agent-*'に置き換えます。 - Zabbixエージェント2のみをアップグレードするには、コマンド内の
'zabbix-*'を'zabbix-agent2-*'に置き換えます。