このバージョンには重大な変更があります。
Zabbixコンポーネントは、設定ファイルに値をハードコーディングすることなくコンポーネントを設定できる環境変数をサポートするようになりました。 これにより、Dockerなどの動的な環境で設定を容易に管理できるようになります。Dockerでは、実行時に変数を渡してさまざまな設定に適応させることができます。
環境変数は、以下のZabbixコンポーネントでサポートされています:
環境変数の設定、構文、例、制限事項の詳細については、環境変数を参照してください。
ローレベルディスカバリプロセスのパフォーマンスが大幅に向上し、エンティティの検出、更新、削除が高速化されました。 その結果、これまで適用されていた制限が撤廃され、依存アイテムの数とアイテムの依存関係レベルを無制限に設定できるようになりました。
新しいホストカードウィジェットが追加されました。これにより、単一のホストに関する包括的な情報を一目で確認できるようになります。
廃止されたデータ概要ウィジェットの機能を置き換える新しい上位アイテムウィジェットが追加されました。
データ概要ウィジェットから継承された機能に加えて、上位アイテムでは、パターンによるアイテムの選択、列の順序のカスタマイズ、ハイライト表示が可能です。
アイテム値ウィジェットでスパークラインチャートがサポートされるようになりました。コンパクトな折れ線グラフで値の推移を一目で把握できるため、変化を効果的に監視しやすくなります。
上位ホストウィジェットでは、アイテム値列の設定方法がさらに充実しました。
グラフウィジェットでは、以下の2つの使いやすさが向上しました。
時計ウィジェットのデジタル時計情報単位(日付、時刻、タイムゾーン)のサイズが、表示単位、ウィジェットサイズ、表示スケールに基づいて、利用可能なスペースを埋めるように動的に調整されるようになりました。 単位サイズを設定するための設定パラメーターは削除されました。
PubkeyAcceptedKeyTypes
と、SSHサブシステム(SFTP、NETCONF など)の使用を可能にする新しいオプションパラメーター<subsystem>
がサポートされるようになりました。spin
をサポートするようになりました。新しいマクロがサポートされました:
以下のマクロが更新されました:
詳細については、サポートされるマクロを参照してください。
ホスト、アイテム、トリガーなどのモーダルフォームを開くと、それぞれにリンクが表示されるようになりました。これにより、問題関連の通知メッセージでアイテムやトリガーに直接リンクしたり、リンクを共有したりできるようになりました。
例えば、アイテムのモーダルフォームリンクは次のようになります。
<path-to-zabbix-ui>/zabbix.php?action=popup&popup=item.edit&context=host&itemid=42243
さらに、任意のモーダルフォームを新しいタブで開くことができるようになりました。新しいタブで開くと、フォームはグレーの背景で開きます。
公式Zabbixリポジトリでは、まだ正式リリースされていないバージョンのパッケージが.../7.2/unstable
フォルダに保存されており、新機能への早期アクセスを提供しています。 安定版の正式リリースパッケージは.../7.2/stable
フォルダに保存され、安定版と不安定版の両方で使用可能なzabbix-releaseパッケージは.../7.2/release
フォルダに別途提供されています。
バージョン7.2以降、non-supportedフォルダの名前がthird-partyに変更されました。 この更新されたフォルダには、RHELおよびその派生ディストリビューション向けにカスタマイズされたパッケージが含まれるようになり、これらのプラットフォーム向けのカスタマイズされたソリューションへのアクセスが簡素化されました。