株式会社ネクソン様導入事例

3カ月あまりで導入作業を完了、最適化に向け挑戦し続けるネクソンのインフラを見守るZabbix

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OBJECTIVE

一部OSと仮想基盤のリソース監視が既存の監視ソフトウェアできていなかった

物理と仮想で監視ツールが別々になっていた

REQUIREMENTS

物理と仮想が混在した1000台以上のサーバーの正確なリソース監視ができること

管理画面の分かりやすさ

カスタマイズのしやすさ

APPROACH

Zabbix認定パートナーの情報工房にサイジングなどを相談

情報工房支援のもとわずか3カ月あまりで移行作業を完了

OUTCOME

監視の性能が改善され、元々他の手段で行っていたVMのリソース状況の監視を統合することができた

監視対象の追加、削除、グルーピングが自動化され、運用コストが低減された


Internet

「メイプルストーリー」や「マビノギ」といった人気タイトルをはじめ、約150に上るPCオンラインゲームを世界各国で配信するネクソン。モバイルゲームなど新しい領域にも積極的に進出している同社にとって、システムの安定運用は至上命題だ。利用者が好きなときにいつでもどこでもゲームを楽しめる環境を提供するには、高い信頼性を備えたインフラが欠かせない。

そのインフラの設計や運用管理に当たっているのが、同社運用本部 技術部 システム情報室 インフラチームのメンバーだ。同チームは、ユーザーにストレスのないゲーム体験を提供するために、常にシステムの稼動状況を監視し、24時間365日安定してサービスを提供できる環境を構築している。

物理も仮想も一つのコンソールで統合監視を

ネクソンのインフラ監視基盤として採用されたのが、オープンソースの分散監視ソリューション「Zabbix」だ。2つの拠点に置かれた1000台以上のサーバの死活監視にはじまり、ディスクやメモリなどハードウェアリソース、その上で動作するサーバアプリケーションの状態を監視し、安定運用に役立てている。

Zabbixを採用した理由は、オープンソースソフトウェアゆえにライセンス価格を低く抑えられるというコスト面の要因に加え、物理と仮想にまたがり幅広い環境を統合的に監視できるという特徴があったからだ。

川瀬 俊介 氏
株式会社ネクソン
運用本部 技術部
システム情報室
インフラチーム
川瀬 俊介 氏

小松 義博 氏
株式会社ネクソン
運用本部 技術部
システム情報室
インフラチーム
チームリーダー
小松 義博 氏

笹井 健太郎 氏
株式会社ネクソン
運用本部 技術部
システム情報室
インフラチーム
笹井 健太郎 氏

「弊社では現時点で約400台の物理サーバに加え、約600台の仮想サーバを運用しています。しかしこれまで利用していたツールでは仮想基盤の一部がサポートされておらず、死活監視だけで細かなステータスを取得できない状況でした。結局、その監視ツールのほかにVMware vCenter Serverを立ち上げて別々に監視を行うという手間がかかっていたので、それを統合したいと考えました」(運用本部 技術部 システム情報室 インフラチーム 川瀬俊介氏)

他の選択肢も検討したが、管理画面が分かりにくかったり、初期機能をカスタマイズして必要な機能を実現しようとすると追加コストが必要だったり、1000台を超えるスケーラビリティが保証できなかったりと、どれも今ひとつ。そんな中、ネクソン側が望む要件を満たした監視ソフトウェアがZabbixだった。

Zabbixでは、Webベースのユーザーインターフェイス上で物理・仮想を問わずリソースの状況を一元的に監視でき、コマンドラインの操作に慣れていないオペレーターでも設定変更が容易に行える。その上、設定変更後の再起動も不要なため、事前に調整してメンテナンスの通知を行うといった手間が省けたことも効果の一つという。

「Zabbixには多くの可能性があり、仕組みが分かればある程度自分たちでカスタマイズできる。オープンソースソフトウェアの中でもかなり優れたものだと思います」(川瀬氏)

サーバOSのサポートが切れる前に……
迅速な導入を可能にしたパートナー

Zabbix導入に際しては、急を要する別の理由もあった。それまで監視サーバのプラットフォームとして利用していたWindows Server 2003のサポート終了が2015年7月に迫っていたのだ。

ネクソンではOSのサポート終了を見据えて監視ソリューションの選定を進めていたが、さまざまな条件を比較検討してZabbix導入を決定したのは2015年2月。そこから要件定義や設計を進め、4月に導入作業を開始してからわずか3カ月あまりで移行作業を完了、8月から本格的に監視を開始した。

この導入作業をサポートしたのが、Zabbixの認定パートナー企業である情報工房だ。過去のZabbix導入実績で得たノウハウを生かし、ネクソン側の要件を満たすサイジングを実施するとともに、現実的な導入スケジュールを立案。実稼動中のシステムゆえに限られたメンテナンス時間の中で、スムーズな導入を実現した。

「Zabbixを長期的に使っていくことを目標にしていたのですが、設計の部分で見積もりを誤るとフリダシに戻ってしまいます。そうした事態は避けたかったため、的確なサイジングを行ってもらえる情報工房さんに依頼しました」(川瀬氏)

限られた時間で移行を実現するため両社が協力し、優先順位を付け、できるところから確実に進めていったという。「ネクソン様ではいろいろな監視を行いたいという要望をお持ちでしたが、時間の問題もあったため、導入時は必要最低限の監視項目のみを設定しました。その後、運用に慣れながら監視項目を追加していく中で、私どものサポートをうまく活用していただいています」と、情報工房 製品サポート部 係長 水谷和弘氏は語る。

川瀬氏も「Zabbixはオープンソースソフトウェアだけにさまざまな情報があるのですが、やはりサポートがないと少し怖い部分があるというのも事実です。エラーを修正するために自力で試行錯誤するよりも、サポートを活用して尋ねる方が、時間も工数も労力も節約できます」と、Zabbixプロフェッショナルサービスの効果を実感しているという。

実は導入を進める中で、FreeBSDのあるバージョン向けのインストール用パッケージが存在しなかったことが判明した。このときも情報工房を介してZabbix Japanに要望を伝え、導入スケジュールに間に合う形で新たにインストールパッケージを作成してもらったという。これも認定パートナーを活用するメリットの一つだろう。

水谷 和弘 氏
株式会社情報工房
製品サポート部 係長
水谷 和弘 氏

竹内 裕太郎 氏
株式会社情報工房
営業部
竹内 裕太郎 氏

IOPSなど細かな情報を取得し、インフラのさらなる最適化を実現

ネクソンでは今後、Zabbixの監視対象をミドルウェアにも広げ、インフラチームだけでなく、ゲームやサービスの運用部隊がWebインターフェイスを見ながら、よりきめ細かく監視できる体制を整えていく計画だ。

同時に、起きた異常をいち早く検出するだけでなく、異常が発生する予兆を捉え、問題が顕在化する前に対処できる体制作りも視野に入れている。そこでもZabbixの機能に期待しているという。

「例えばディスクがいっぱいになってサービスが停止する前に予兆に気付き、障害を未然に防ぎたいと考えています。さらには、ハードウェアのリプレースや増設時に正確なサイジングを行うため、単なるディスク使用量だけでなく、IOPSといった細かな情報をZabbixで把握して活用したいと期待しています」(川瀬氏)。

今後、サービス拡張に伴って、インフラに求められる役割はますます重いものとなる。「物理や仮想に加え、クラウドなどの新しい基盤をどうZabbixによる監視の仕組みに組み込んでいくか、検討しています。また、自動化をはじめとする新しいトレンドと組み合わせながら、最適な運用を目指していきます」と運用本部 技術部 システム情報室 インフラチーム 笹井健太郎氏は語る。

同チームリーダー 小松義博氏は「古いインフラをずっと使い続けるのではなく、より効率的になるよう、どんどん新しいことに挑戦し続けるチームでありたい」と語る。ネクソンの挑戦は終わらない。


システム概要

Zabbixサーバーの数:1台

監視拠点数:2拠点

監視対象数:約1,000台

トリガー数:約10,000

アイテム数:約20,000

ユーザー数:約30人

Zabbixがインストールされているハードウェアの情報

Server:HP DL380 Gen8 x1台

CPU:Xeon E5-2660 2.20GHz (8core) x 2CPU

メモリ:32GB

HDD:300GB x25本

Zabbixのパフォーマンスデータ(NVPS(1秒あたりの監視項目数)):74.51


Internet


株式会社ネクソン概要

本社: 東京都中央区
設立: 2002年12月18日
従業員数: 連結:4,656名
     単体:243名
(2014年12月末時点)
資本金: 52,332百万円
(2015年10月1日現在)

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主要事業であるPCオンラインゲーム事業では、『メイプルストーリー』、『アラド戦記』、『マビノギ』、『サドンアタック』などの約150に上るゲームタイトルを、中国・韓国・日本・北米・欧州を含む150を超える国と地域に向けて、それぞれの地域のユーザーの嗜好に合うようローカライズし、配信しています。

また近年では、『カウンターストライクオンライン』や『EA SPORTS™ FIFA Online』などのF2Pビジネスモデルへの移行を検討しているゲーム開発会社の重要なパートナーにもなっています。

 

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