Zabbix社、次世代Zabbix Agent 2に対応したZabbix 4.4のリリースを発表
2019年10月9日
Zabbix社(本社、Zabbix LLC:ラトビア共和国、代表取締役社長: Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)、日本支社、Zabbix Japan LLC:東京都港区、代表:寺島広大)は、オープンソース監視ソフトウェアZabbixの最新バージョンZabbix 4.4をリリースしました。
Zabbixはネットワーク・サーバー・ネットワーク機器・サービス・その他のITリソースの監視・追跡を行うためのエンタープライズクラスのオープンソースのモニタリングソリューションです。
Zabbix社は、新たにZabbix 4.4でサポートする次世代Zabbix Agent 2(Go言語)をリリースし、プラグイン機能により、従来よりも多様なサーバーやアプリケーションを監視することが可能になりました。外部のサービスとシームレスに連携し、メッセージや障害通知することが可能になりました。ダッシュボードの棒グラフ表示などのビジュアライゼーション等を機能強化した最新バージョンZabbix 4.4のリリースを発表します。
Zabbix 4.4の特徴
新しい次世代のZabbix Agent 2
Zabbix 4.4では新たに次世代Zabbix Agent 2をリリースしました。C言語で開発していた従来のZabbixエージェントと比較して、Zabbix Agent 2はGO言語で開発しています。Zabbix Agent2はプラグイン機能や柔軟な監視タイミングの設定、監視データの一括送信による効率良い監視など、柔軟性と拡張性、パフォーマンスに優れています。
外部サービスとシームレスに連携できる障害通知
障害検知時に実行するカスタム通知機能として、外部にHTTPリクエストを送信するWebフックの機能を搭載しました。これにより外部スクリプトを作成することなく、ZabbixからHTTPベースのAPIを有しているチケット管理システムやチャットサービスなどへ直接障害通知の送信が可能です。Javascriptにより処理をカスタマイズすることもでき、様々なソフトウェアやサービスとの柔軟な通知の連携が行えます。
TimescaleDBの公式サポート
時系列DBであるPostgreSQLのTimescaleDBを公式サポートしました。大量の監視データを保存する場合に問題となりやすいデータベースの負荷を抑えることができ、データベースの複雑なチューニングや管理を行うことなく、効率よくデータを保存することができます。
棒グラフとダッシュボードの改善
ダッシュボードでは新しく棒グラフのウィジェットを利用できます。既存のヴィジェットも表示方法を新しく追加し障害の表示をより分かりやすく行えるようになりました。また、ウィジェットの設定を簡単に行え、より多くのウィジェットを横に並べられるようになり、ウィジェットのヘッダを表示しないようにできるなど様々な改善を行っています。
公式テンプレートの追加
新たにNginx, Apache, RabbitMQ, MySQL/MariaDB, PostgreSQLのテンプレートを追加しました。より簡単にアプリケーションの監視を開始することができます。Linux、Windowsのテンプレートもアップデートを行っています。
その他にも以下の様々な機能改善を行っています。
- 障害画面に障害発生時や最新の監視データを表示
- ホストの自動登録
- HTTPエージェントとWeb監視のKerberos認証対応
- Windowsのパフォーマンスカウンターの多言語対応の改善
Zabbix 4.4は次期メジャーバージョンのリリース後1ヶ月間までサポートを提供するポイントリリースバージョンです。ポイントリリースと長期サポート(LTS)リリース、Zabbix サポート期間とリリースポリシーに関する詳細はサポート期間とリリースポリシーをご覧ください。
Zabbix 4.4ではその他にも様々な機能強化や新機能の追加を行っています。詳細は下記のページから確認いただけます。
Zabbix 4.4のダウンロード
Zabbix監視ソリューションについて
Zabbixは多数のサーバ、仮想マシン、ネットワーク機器、アプリケーションから数百万の監視データを収集し、リアルタイム監視を実現するエンタープライズクラスのオープンソースの監視ソリューションです。大規模環境にも対応したパフォーマンスを持ち、正確な統計と性能情報を収集、分析、可視化や、現在の状況や潜在的な問題を遅延なく通知する事が可能です。
- 軽量なエージェントによる監視、エージェントレス監視、プロキシによる分散監視とZabbixサーバによる中央管理が可能にする拡張性の高いアーキテクチャ
- ディスカバリによる自動監視設定:サーバやネットワーク機器などの監視対象と、監視対象が搭載しているファイルシステム、ネットワークインターフェースなどを自動的に検知し監視設定を自動生成します
- シナリオベースのWeb監視機能による柔軟なWebアプリケーションの監視
- 豊富な監視機能を有し、かつスクリプトなどを利用した拡張的な監視によりすべてのものを一元的に監視可能
- どこからでもアクセス可能なWebブラウザベースのインターフェース
ZabbixはオープンソースでGPL General Public Licenseのもと開発を行っており、商用、非商用に関わらず無料で利用が可能です。世界のほぼすべての国のあらゆる業界で活発に利用されており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。
[Zabbixについて]
Zabbixは、Zabbix社のオープンソースで配布されるエンタープライズ監視ソリューション製品です。Zabbixは継続的に開発が行われ、新しいバージョンのリソースのたびに新規機能追加とパフォーマンスの改善が行われています。Zabbix監視ソリューションは世界中のほぼ全ての産業の中小企業や、大規模エンタープライズ環境で活発に使われており、フォーチュン500社のうち50%以上の企業で利用されています。
[Zabbix社について]
Zabbix LLCは2005年に設立し、ラトビア共和国の首都リガにある本社ではソフトウェア開発を行っています。日本支社であるZabbix Japanは日本国内向けの公式なサポートやトレーニングを提供しています。
Zabbix社の主力製品は、オープンソースで配布されるエンタープライズモニタリングソリューションのZabbixです。Zabbix社は技術およびコンサルタントサポート、Zabbixの導入、実装、カスタム開発のサービス、およびZabbixのプロフェッショナルトレーニングなど幅広い商用サービスを提供しています。ユーザのニーズに対する柔軟なアプローチと、最高のサービスを手頃な価格で提供することに重点を置いています。Zabbix社には世界中に各地域を代表する100以上のパートナーがいます。
会社名:Zabbix Japan LLC
代表者:代表 寺島 広大
所在地:〒105-0021 東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ 8F
Webサイト:http://www.zabbix.com/jp/
*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。