パナソニック コネクトの『KAIROS クラウドソリューション』の状態監視をZabbixで初めて実現
2026年8月18日
〜Interop Tokyo 2026 ShowNetで実証、Media over IP制作環境の統合監視を実現〜
Zabbix Japan LLC (代表: 寺島 広大、東京都港区、以下 Zabbix Japan)は、パナソニック コネクト株式会社(以下 パナソニック コネクト)が提供するライブ映像制作ソリューション「KAIROS クラウドソリューション」の状態を、統合監視ソフトウェア「Zabbix」から取得することを初めて実現しました。これにより、ストリーム単位の通信品質を継続的に可視化し、Media over IP(以降MoIP)制作環境をマルチベンダーで統合監視できるようになりました。

ZabbixによるKAIROS監視画面
本機能は、Interop Tokyo 2026 ShowNet「Media over IP特別企画」の実環境において動作を確認し、ライブ映像制作環境におけるストリーム品質の継続監視とMoIP制作環境の統合監視が実現可能であることを実証しました。

ShowNet現地作業の様子
放送・映像制作の現場では、制作システムのIP化やクラウド化が進む一方で、ライブ映像制作プラットフォームは外部の監視ツールとの連携を前提としていないケースが多く、運用面で次のような課題がありました。
- 制作システム全体を一元的に把握できない
制作基盤、ネットワーク、時刻同期(PTP)などを横断して監視できず、マルチベンダー環境全体の状態を可視化することが困難 - 品質劣化の兆候を早期に検知できない
パケットロスやパケットドロップの増加、ビットレート・帯域の変動、通信遅延などの異常を継続的に監視できず、運用者が障害の予兆を把握しづらい - クラウド化に対応した継続監視の仕組みが整備されていない
クラウド/ソフトウェアベースの制作基盤では、ストリームごとの通信品質を高い時間分解能で継続的に計測・蓄積することが求められるが、そのための仕組みが十分に整備されていない
今回、パナソニック コネクトの開発支援により提供された専用REST APIを活用し、ZabbixからKAIROS クラウドソリューションの通信統計を取得できるようになりました。これにより、これまで外部ツールから取得できなかったストリーム単位の通信状態を、最短10秒間隔で継続監視できます。取得したデータは時系列で蓄積され、ダッシュボード表示やアラート通知、長期的な品質分析などに利用できます。
従来の専用監視ツールでは制作基盤単体の監視に留まっていましたが、Zabbixでは制作基盤に加え、ネットワーク機器やPTPなども含めて統合監視できます。これにより、品質低下が制作システム・ネットワーク・同期基盤のどこで発生しているかを迅速に切り分けられます。
今回の取り組みにより、ライブ映像制作基盤におけるオンプレミス環境、Software as a Service(SaaS)環境の各MoIP制作システムを横断した統合監視の実現の可能性を確認することができました。 Zabbix Japanは今後もパナソニック コネクトとの連携を深め、放送局内のIP制作システム全体を対象とした統合監視の実現を目指します。また、オンプレミス環境に加え、国内外の放送機器ベンダーが提供するクラウド型・SaaS型の制作基盤へ監視対象を拡大し、マルチベンダー環境におけるMoIP制作基盤全体の可視化と安定運用に貢献してまいります。
なお、今回の発表にあたり、パナソニック コネクト様より以下のエンドースメントをいただいています。
パナソニック コネクト様からのエンドースメント
今回の実証により、各MoIP制作システムを横断した統合監視の実現を達成できましたこと、大変嬉しく思います。本取り組みを通じて、クラウド環境であっても、全体を一元的に把握し、可視化による品質管理と安定運用に貢献できることが明らかになりました。貴社の先進的なソリューションが、業界全体の発展に寄与されることを確信しております。
パナソニック コネクト株式会社
現場ソリューションカンパニー 映像メディアサービス本部 ソリューション総括部
メディアプラットフォームサービス部 サービスアーキテクト課
マネージャー 北田 隆紀
*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。
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