ネットワークデバイス用の標準テンプレート

概要

スイッチやルータのようなネットワークデバイスの監視を行うために、ネットワークデバイス自体(基本的にはシャーシ)と
ネットワークインターフェイスの2つのいわゆるモデルを作成しました。

Zabbix3.4以降、多くのネットワークデバイスのテンプレートが提供されています。すべてのテンプレートは、以下の項目をカバーしています。
(デバイスからこれらの item を取得できる場合)

• Chassis fault monitoring (power supplies, fans and temperature, overall status)
• Chassis performance monitoring (CPU and memory items)
• Chassis inventory collection (serial numbers, model name, firmware version)
• Network interface monitoring with IF-MIB and EtherLike-MIB (interface status, interface traffic load, duplex status for Ethernet)

これらのテンプレートは利用可能です:

• 新しいインストールでは、Configuration → Templates にあります。
• 旧バージョンからアップグレードする場合、これらのテンプレートはダウンロードした最新バージョンの Zabbix の templates ディレクトリにあります。Configuration → Templates で、このディレクトリから手動でインポートすることができます。

新しいテンプレートをインポートする場合、@Network interfaces for discovery グローバル正規表現を次のように更新するとよいでしょう:

Result is FALSE: ^Software Loopback Interface
       Result is FALSE: ^(In)?[lL]oop[bB]ack[0-9._]*$
       Result is FALSE: ^NULL[0-9.]*$
       Result is FALSE: ^[lL]o[0-9.]*$
       Result is FALSE: ^[sS]ystem$
       Result is FALSE: ^Nu[0-9.]*$

こうすれば、ほとんどのシステムでループバックと null インターフェースをフィルタリングできます。

デバイス

テンプレートが利用可能なデバイスファミリーの一覧です:

テンプレートデザイン

テンプレートは、以下の点を考慮して設計されています:

• トリガーをユーザーが調整できるように、ユーザーマクロを極力使用しています。
• ローレベルディスカバリーを可能な限り使用し、サポートされていない項目の数を最小限に抑えています。
• すべてのテンプレートは、テンプレートICMP Pingに依存しているので、すべてのデバイスもICMPでチェックされます。
• item はMIBを使用しない - SNMP OIDは item とローレベルディスカバリーで使用されます。そのため、テンプレートが 動作するためにZabbixにMIBを読み込む必要はありません。
• ループバックネットワークインタフェースは、ifAdminStatus = down(2) のインタフェースと同様に検出時にフィルタリングされます。
• 64 ビットカウンタは、可能な限り IF-MIB::ifXTable から使用されます。サポートされていない場合は、代わりにデフォルトの 32ビットカウンタが使用されます。
• 検出されたすべてのネットワークインタフェースには、その動作状態（リンク）を制御するトリガがあります。
  • 特定のインターフェイスでこの条件を監視しない場合は、値0のコンテキストを持つユーザーマクロを作成します。 たとえば、以下のようになります:

ここで、Gi0/0は{#IFNAME}である。このように、trigger はこの特定のインタフェースではそれ以上使用されません。

  * 全ての trigger を発火させないデフォルトの動作を変更し、アップリンクのような限られた数のインターフェイスにのみ、
         このトリガーを有効にすることもできます。

タグ

• Performance - デバイスファミリーの MIB は、CPU とメモリ item を監視する方法を提供します。
• Fault - デバイスファミリーの MIB は、少なくとも1つの温度センサを監視する方法を提供します。
• Inventory - デバイスファミリーの MIB は、少なくともデバイスのシリアル番号とモデル名を収集する方法を提供します。
• Certified - 上記3つの主要カテゴリを全てカバーします。