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8 単位と記号

概要

1日の秒数を表すために「86400」などの大きな数値を使用するのは、手間かつエラーが発生しやすくなります。これがZabbixトリガー式とアイテムキーを単純化するためにいくつかの適切な単位記号(または接尾辞)を使用できる理由です。

例えば秒数の「86400」の代わりに「1d」とできます。接尾辞は乗数として機能します。

時間のサフィックス

時間では以下のサフィックスを使うことができます

時間のサフィックスは整数のみをサポートします(「1h」はOK。「1,5h」や「1.5h」はNG。代わりに「90m」を使用してください)

時間のサフィックスは次で使用可能です。

  • トリガーの定数と関数パラメーター
  • 計算項目式の定数
  • zabbix[queue,<from>,<to>]内部アイテムのパラメーター
  • 集計計算の期間パラメータ
  • アイテムの設定(「更新間隔」「カスタム間隔」「履歴保管期間」および「トレンド保管期間」の各フィールド)
  • プロトタイプアイテムの設定(「更新間隔」「カスタム間隔」「履歴保管期間」および「トレンド保管期間」の各フィールド)
  • 低レベルの検出ルールの設定(「更新間隔」「カスタム間隔」「失われたリソース保持」の各フィールド)
  • ネットワーク検出の設定(「更新間隔」フィールド)
  • Webシナリオの設定(「更新間隔」「タイムアウト」の各フィールド)
  • アクション操作の設定(「デフォルト操作ステップ間隔」「ステップ間隔」の各フィールド)
  • ユーザープロファイル設定(「自動ログアウト」「更新」「メッセージタイムアウト」の各フィールド
  • モニタリングダッシュボードのグラフウィジェット(「タイムシフト」フィールド)
  • 管理一般ハウスキーピング(「保管期間」フィールド)
  • 管理一般トリガー表示オプション(「OKトリガーを表示」「ステータス変更トリガーが点滅」の各フィールド)
  • 管理一般その他(「ログインブロック間隔」フィールドとZabbixサーバーとの通信に関連するフィールド)
  • Zabbixサーバーha_set_failover_delay= delay ランタイムコントロールオプション

メモリのサフィックス

メモリサイズのサフィックスは次で使用可能です。

  • トリガーの定数と関数パラメーター
  • 計算項目式の定数

メモリサイズのサフィックスは以下を使用できます。

  • K - キロバイト
  • M - メガバイト
  • G - ギガバイト
  • T - テラバイト

その他

単位記号は、フロントエンドのデータを人間が読みやすい形式で表現するためにも使用されます。

Zabbixサーバーとフロントエンドの両方で、これらのシンボルがサポートされています。

  • K - キロ
  • M - メガ
  • G - ギガ
  • T - テラ

アイテムの値にBが使用されるとフロントエンドに表示されるBpsは二進数です。それ以外の場合は十進数で表示されます。

さらに、フロントエンドは次の表示もサポートします。

  • P - ペタ
  • E - エクサ
  • Z - ゼッタ
  • Y - ヨッタ

使用例

いくつかの適切な接尾辞を使用することにより、理解と維持が容易なトリガー式を記述できます。 たとえば次の式は

last(/host/system.uptime[])<86400s
       avg(/host/system.cpu.load,600s)<10
       last(/host/vm.memory.size[available])<20971520

次のように変更できます

last(/host/system.uptime[])<1d
       avg(/host/system.cpu.load,10m)<10
       last(/host/vm.memory.size[available])<20M