Zabbix Documentation 1.8

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jp:manual:auto-discovery

11 ディスカバリ

11.1 目標

Zabbixネットワークディスカバリモジュールには、様々な目標があります。

  • 展開の単純化

ネットワークディスカバリを使用すると、Zabbixの展開が大幅に単純化され、作業時間が短縮されます。また、ユーザフレンドリなアプライアンスを作成できます。

  • 管理の単純化

ネットワークディスカバリを適切に設定することで、Zabbixシステムの管理を大幅に単純化できます。

  • 常に変化する環境に対応

ネットワークディスカバリを使用すると、常に変化する環境でも少ない管理コストでZabbixを使用できます。

2010/08/08 03:22 · Kumi

11.2 概要

Zabbixネットワークディスカバリ機能は、効率的に動作し、非常に柔軟な機能が備わっています。Zabbixネットワークディスカバリは、以下の情報を使用します。

  • IPアドレスの範囲
  • 外部サービス(FTP、SSH、ウェブ、POP3、IMAP、TCPなど)の可用性
  • Zabbixエージェントから受信する情報
  • SNMPエージェントから受信する情報

オートディスカバリでは、以下の情報は検出しません。

  • ネットワークトポロジの検出

Zabbixネットワークディスカバリモジュールがサービスやホスト(IPアドレス)を検出するたびにイベントが生成されます。このイベントを使用して、以下のアクションを実行するためのルールを作成できます。

  • ユーザ通知の生成
  • ホストの追加と削除
  • ホストの有効と無効
  • グループへのホストの追加
  • グループからのホストの削除
  • テンプレートへのホストのリンク
  • テンプレートからのホストのリンクの削除
  • リモートスクリプトの実行

アクションを設定する際、ホストまたはサービスのアップタイム/ダウンタイムを考慮することができます。

ZabbixサーバがIPv6サポート付きでコンパイルされ、fping6ユーティリティが存在しない場合、ICMPチェックはIPv4のデバイスに対しても失敗します。1.8.2以降ではfpingを使用してIPv4アドレスを処理することができます。

2010/08/08 03:24 · Kumi

11.3 ディスカバリのメカニズム

ディスカバリは、基本的にディスカバリとアクションの2段階で構成されています。

まずホストまたはサービスを検出し、ディスカバリイベントまたはいくつかのイベントを生成します。

次にイベントを処理して、検出されたデバイス、IP、ステータス、アップタイム/ダウンタイムなどのタイプに応じて特定のアクションを実行します。

11.3.1 ディスカバリ

Zabbixは定期的にネットワークディスカバリルールに定義されているIPアドレスの範囲をスキャンします。その頻度は、ルールごとに個別に設定します。

各ルールには、IPアドレスの範囲に対して実行するサービスチェックを定義します。

ネットワークディスカバリモジュールによって生成されるイベントのソースは[ディスカバリ]になります。

Zabbixでは、以下のイベントが生成されます。

イベント 生成される状況
サービスアップ Zabbixでアクティブなサービスが検出されたとき(毎回)
サービスダウン Zabbixでサービスを検出できないとき(毎回)
ホストアップ IPに対して少なくとも1つのサービスがアップ状態の場合
ホストダウン 全てのサービスから応答がない場合
サービス検出 サービスがダウンタイム後に復帰したか、初めて検出された場合
サービス喪失 アップ状態のサービスが喪失した場合
ホスト検出 ホストがダウンタイム後に復帰したか、初めて検出された場合
ホスト喪失 アップ状態のホストが喪失した場合

11.3.2 アクション

ネットワークディスカバリによって生成されるイベントに対して使用可能な全てのコンディションの説明については、アクションのコンディションを参照してください。

ネットワークディスカバリによって生成されるイベントに対して実行可能な全てのオペレーションの説明については、 オペレーションを参照してください。

2010/08/08 03:24 · Kumi

11.4 ネットワークディスカバリルール

Zabbixは、ネットワークディスカバリルールを使用してホストとサービスを検出します。

ネットワークディスカバリルールのパラメータ:

パラメータ 説明
名前 ルールの名前。例: Local network
IPアドレスの範囲 チェックするIPアドレスの範囲。以下に示すいずれかの形式で指定できます。
単一のIP: 192.168.1.33
IPアドレスの範囲: 192.168.1.1-255
IPマスク: 192.168.4.0/24
List: 192.168.1.1-255,192.168.2.1-100,192.168.2.200,192.168.4.0/24
間隔 (秒) このルールの実行頻度を定義します。
チェック Zabbixは監視対象のホストとサービスを検出するためにチェックの一覧にある項目を使用します。監視対象を検出するための方法: SSH, LDAP, SMTP, FTP, HTTP, POP, NNTP, IMAP, TCP, Zabbix Agent, SNMPv1 Agent, SNMPv2 Agent, SNMPv3 Agent
パラメータポートは以下のいずれかの形式で指定できます:
単一ポート: 22
ポートの範囲: 22-45
リスト: 22-45,55,60-70
デバイスの固有性を特定する基準 固有性を特定する基準:
IPアドレス (複数のIPを持つデバイスは処理できません)
ルールのディスカバリチェックの項目から選択SNMPまたはZabbixエージェントから収集した値を基にしています。
ステータス 有効 - ルールは有効で、Zabbixサーバによって検出が行われます。無効 - ルールは無効で、実行されません。
2010/08/08 03:25 · Kumi

11.5 実際に使用するシナリオ

ここでは、ローカルネットワークの192.168.1.1~192.168.1.255の範囲のIPアドレスをチェックするネットワークディスカバリを設定する手順について説明します。このシナリオでは、以下の設定を行います。

  • Zabbixエージェントが動作しているホストのみ検出する
  • チェックは10分間隔で実行する
  • アップタイムが1時間以上のホストは監視対象に追加する
  • ダウンタイムが24時間以上のホストは監視対象から削除する
  • WindowsホストではTemplate_Windowsを使用する
  • LinuxホストではTemplate_Linuxを使用する
  • Linuxホストはグループ「Linux servers」に追加する
  • Windowsホストはグループ「Windows servers」に追加する
ステップ1

IPアドレスの範囲に対するネットワークディスカバリルールの定義

Zabbixは、Zabbixエージェントに接続してsystem.unameキーから値を取得することによって、192.168.1.1~192.168.1.255の範囲のIPアドレスのホストの検出を試みます。エージェントから受信した値を使用して、オペレーティングシステムごとに異なるアクションを適用できます。たとえば、WindowsマシンはWindows_Templateに、LinuxマシンはLinux_Templateに、それぞれリンクします。

ルールは10分(600秒)間隔で実行されます。

ルールを追加すると、自動的にディスカバリが開始され、チェック結果に応じて指定されたアクションを実行するためのディスカバリイベントが生成されます。

ステップ2

新たに検出されたLinuxサーバを追加するアクションの定義

このアクションは以下のコンディションが成立する場合に有効になります。

  • サービス「Zabbixエージェント」が動作している
  • system.uname(ルールを定義する際に使用したZabbixエージェントのキー)の値に「Linux」という文字列が含まれる
  • アップタイムが1時間(3600秒)を超えている

アクションによって以下のオペレーションが実行されます。

  • 新たに検出したホストをグループ「Linux servers」に追加する(まだ追加されていないホストの場合はホストの追加も実行する)
  • ホストをテンプレート「Template_Linux」にリンクする「Template_Linux」に含まれるアイテムとトリガーを使用してホストの監視が自動的に開始される
ステップ3

新たに検出されたWindowsサーバを追加するアクションの定義

ステップ4

動作していないサーバを削除するアクションの定義

サービス「Zabbixエージェント」が24時間(86400秒)以上停止している場合、該当するサーバは削除されます。

2010/08/08 03:26 · Kumi