最新バージョンの情報およびダウンロード手順については、Zabbixホームページ(http://www.zabbix.com)を参照してください。
Zabbixはソースパッケージとして配布されていますが、いくつかのOSについてはコンパイル済みのバイナリが含まれています。
Zabbixには、十分な量の物理メモリとディスク容量が必要です。導入当初は、物理メモリ128MBとディスク空き容量256MBがあれば十分です。ただし、必要なディスク容量は、監視するホストとパラメータの数によって異なります。監視パラメータのヒストリを長期間保存することを計画している場合、データベースにヒストリを保存するための十分な容量として少なくとも2GBを確保することを検討する必要があります。Zabbixデーモンプロセスは、それぞれがデータベースサーバと複数の接続を確立して動作します。接続に割り当てられるメモリ容量は、データベースエンジンの設定によって異なります。
Zabbix、特にZABBIXデータベースは、監視パラメータの数と使用するデータベースエンジンによって程度は異なりますが、CPUリソースを大量に消費します。
ZabbixのSMS通知機能を使用する場合、シリアルポートとシリアルGSMモデムが必要です。
以下の表に、様々なハードウェア設定の例を示します。
名前 | プラットフォーム | CPU/メモリ | データベース | 監視するホスト数 |
---|---|---|---|---|
小規模 | Ubuntu Linux | PII 350MHz 256MB | MySQL MyISAM | 20 |
中規模 | Ubuntu Linux 64ビット | AMD Athlon 3200+ 2GB | MySQL InnoDB | 500 |
大規模 | Ubuntu Linux 64ビット | Intel Dual Core 6400 4GB | RAID10 MySQL InnoDBまたはPostgreSQL | >1000 |
非常に大規模 | RedHat Enterprise | Intel Xeon 2xCPU 8GB | Fast RAID10 MySQL InnoDBまたはPostgreSQL | >10000 |
監視サーバのセキュリティ要件とミッションクリティカルな性質を考慮した場合、必要とされるパフォーマンス、フォールトトレランス、および復旧のしやすさを安定して実現できるオペレーティングシステムはUNIXだけです。Zabbixは、市販されている主なバージョンのUNIXで動作します。
以下のプラットフォームで動作確認済みです。
Zabbixは、最新のApacheウェブサーバ、主なデータベースエンジン、およびPHPスクリプト言語を組み合わせて動作します。
Zabbixが動作するには、以下のソフトウェアが必要です。
ソフトウェア | バージョン | コメント |
---|---|---|
Apache | 1.3.12以降 | |
PHP | 5.0以降 | |
PHP modules: php-gd | GD 2.0以降 | PHP GDモジュールは、PNGイメージ対応である必要があります。 |
PHP TryeTypeサポート | --with-ttf | |
PHP bcサポート | php-bcmath, --enable-bcmath | |
PHP XMLサポート | ディストリビュータによってはphp-xmlまたはphp5-domが異なるパッケージとして提供されている場合があります。 | |
PHP socketサポート | php-net-socket, --enable-sockets. ユーザスクリプトをサポートするために必要です。 | |
PHP multibyteサポート | php-mbstring, --enable-mbstring | |
MySQL php-mysql | 3.22以降 | MySQLをZabbixのバックエンドデータベースとして使用する場合に必要です。 |
Oracle php-oci8 | OracleをZabbixのバックエンドデータベースとして使用する場合に必要です。 | |
PostgreSQL php-pgsql | 7.0.2以降 |
HTMLとPNGイメージをサポートする必要があります。設定でCookieとJavaScriptを有効にする必要があります。最新バージョンのMozilla Firefox、Microsoft Internet Explorer、Opera、Konquerorがサポートされます。その他のブラウザ(Google Chrome、Apple Safari)もZabbixで同様に機能します。
要件 | 説明 |
---|---|
OpenIPMI | IPMIをサポートする場合に必要です。 |
libssh2 | SSHをサポートする場合に必要です。バージョン1.0以降 |
ZABBIXサーバおよびプロキシでは、以下の4つのデータベースエンジンがサポートされています。
Zabbix設定データを保存するために一定量のディスク容量が必要ですが、ほとんど増えることはありません。
Zabbixデータベースサイズは、主に格納されたヒストリデータの量に関する以下の数量によって決まります。
Zabbixサーバが1秒あたりに受信する新しい値の平均個数です。たとえば、3000個のアイテムを更新速度60秒で監視する場合、1秒あたりの値の数は3000/60=50個になります。
これは、毎秒50個の新しい値がZabbixデータベースに追加されることを意味します。
収集した値は、一定期間(通常は数週間から数ヶ月)だけ保存されます。新しい値を追加するたびに、データおよびインデックス用に一定量のディスク容量が消費されます。
そのため、1秒あたり50個の値を受信して、そのヒストリを30日間保存する場合、値の総数は(30*24*3600)*50=129,600,000、すなわち約1.3億個になります。
使用するデータベースエンジンと受信する値のデータ型(浮動小数点、整数、文字列、ログファイルなど)によって異なりますが、1つの値を保存するために必要なディスク容量は40バイトから数百バイトまで様々です。通常は、1つの値に約50バイトが必要です。上記の例で考えると、1.3億個の値を保存するために、1.3億*50バイト=6.5GBのディスク容量が必要になります。
トレンドテーブルの各アイテムについて、1時間の最大/最小/平均/個数の統計情報が保存されます。保存されたデータは、トレンドグラフや長期間グラフの表示に使用されます。
データベースのタイプにもよりますが、Zabbixデータベースに上記の統計情報を1回分保存するために必要なディスク容量は128バイトです。たとえば、3000個の値のトレンドデータを5年分保存しようとすると、1年分で(3000/3600)*(24*3600*365)* 128 = 6.3GBなので、5年分では 31.5GB のディスク容量が必要になります。
1個のイベントにつき約130バイトのディスク容量が必要です。Zabbixで毎日発生するイベントの数を算出することは非常に困難です。最悪のケースとして、1秒に1個のイベントが発生すると仮定します。
イベントデータを3年分保存する場合、3*365*24*3600* 130 = 11GBのディスク容量が必要になります。
以下の表に、ZABBIXシステムに必要なディスク容量の算出に役立つ式を示します。
パラメータ | 必要なディスク容量を算出するための式(バイト) |
---|---|
Zabbix設定 | 一定サイズ。通常は10MB以下です。 |
ヒストリ | days×(items/refresh rate)×24×3600×bytes アイテム:アイテム数<br1/> 日:イベント履歴を保存する日数<br2/> 更新間隔:アイテムの平均更新速度<br3/> バイト:1個の値を保存するために必要なバイト数。データベースエンジンにもよりますが、通常は50バイトです。 |
トレンド | days×(items/3600)×24×3600×bytes アイテム:アイテム数<br1/> 日:イベント履歴を保存する日数<br2/> バイト:1個のトレンドを保存するために必要なバイト数。データベースエンジンにもよりますが、通常は128バイトです。 |
イベント | days×events×24×3600×bytes イベント:1秒あたりのイベント個数。最悪のケースでは1秒に1個のイベントが発生すると想定しています。 日:イベント履歴を保存する日数<br2/> バイト:1個のトレンドを保存するために必要なバイト数。データベースエンジンにもよりますが、通常は130バイトです。 |
以上より、必要な総ディスク容量は、以下の式で計算できます。
設定+ヒストリ+トレンド+イベント
ここで算出したディスク容量は、Zabbixをインストールした直後から使用されるわけではありません。データベースサイズは最初は増え続けますが、ある時点で一定の値を維持するようになります。どの時点で一定になるかは、housekeeperの設定によって異なります。<node>分散設定のノードで必要なディスク容量も同様の方法で計算できますが、1つのノードにリンクされている子ノードの総数にも依存します。</node>
Zabbixが動作するサーバでは、正確なシステム日時を維持することが非常に重要です。ntpdはよく知られているデーモンの1つで、ホストの時刻を他のマシンの時刻と同期します。
Zabbixは、複数の有名なソフトウェアコンポーネントから構成されています。各コンポーネントの役割を以下に示します。
これはZabbixソフトウェアの中核です。簡単なサービスチェック機能を使用して、ネットワーク経由で利用するサービス(ウェブサーバやメールサーバなど)をリモートからチェックしたり、エージェントから可用性や整合性に関する情報や統計情報を受信します。設定データ、統計データ、および運用データは全てサーバに保存されます。監視対象システムで問題が発生したときに、能動的に管理者にアラートを送信するのもサーバの役割です。
Zabbixは、エージェントレスで監視したり、SNMPエージェントでネットワークデバイスを監視することもできます。
プロキシは、Zabbixのオプションとして使用します。プロキシは、ZabbixXサーバの代わりにパフォーマンスおよび可用性データが収集されます。収集された全てのデータをローカルのバッファに格納し、プロキシが属するZabbixサーバに転送します。
Zabbixプロキシは、ローカル管理者のいないリモートの場所、支店、ネットワークを集中監視するための理想的なソリューションとなります。
また、Zabbixプロキシを使用して、単一のZabbixサーバの負荷を分散することもできます。この場合、プロキシのみでデータが収集されるため、サーバの処理に対するCPUとディスクI/Oの使用量が軽減されます。
ネットワークに接続されたシステムのローカルのリソースやアプリケーション(ハードドライブ、メモリ、プロセッサの統計情報など)を能動的に監視するには、そのシステムでZabbixエージェントを実行する必要があります。エージェントは、動作するシステムの稼働情報を収集し、Zabbixサーバで処理するためにそれらのデータを送信します。障害(ハードディスク満杯、サービスプロセスのクラッシュなど)が発生した場合、Zabbixサーバは、障害が発生したマシンに関するアラートを能動的に管理者に送信します。
Zabbixエージェントは統計情報を収集する際にネイティブのシステムコールを使用するので、非常に効率的に動作します。
監視データやZabbixの設定データに、プラットフォームを選ばずにどこからでも簡単にアクセスできるように、ウェブインタフェースが用意されています。このインタフェースはZabbixサーバに組み込まれており、通常はZabbixサーバが動作するのと同じ物理マシン上で動作しますが、別マシン上で動作させることもできます。
SQLiteを使用する場合は、SQLiteが動作するのと同じ物理マシン上でWebインターフェースを実行する必要があります。
ソースからZabbixサーバまたはエージェントを作成するためには、ソフトウェアの追加が必要になります。
Zabbixをコンパイルするために必要なソフトウェアを以下に示します (必要なソフトウェアのバージョン):
以下のデータベースエンジンのうちいずれか1つ:
NET-SNMP (または UCD-SNMP)ライブラリとヘッダファイル。 SNMPサポートのために必要。(オプション)
Iksemel ライブラリとヘッダファイル。Jabberのメッセージングを有効にするために必要。(オプション)
Libcurl ライブラリとヘッダファイル。 WEB監視モジュールのために必要。(オプション)
C Compiler GNU Cコンパイラがオープンプラットフォームでは最適です。それ以外のCコンパイラ(HPやIBM製)も使用できます。
GNU Make GNU makeはZabbixのMakefileを処理するために必要です。
フロントエンドを除く全てのZabbixのソースが格納されています。
zabbix_serverのMakefileとソースが格納されています。
zabbix_agentとzabbix_agentdのMakefileとソースが格納されています。
zabbix_getのMakefileとソースが格納されています。
zabbix_senderのMakefileとソースが格納されています。
Zabbixのインクルードファイルが格納されています。
様々なプラットフォーム用のスタートアップスクリプトが格納されています。
* PHPフロントエンドのファイルが格納されています。
データベースの初期作成用のSQLスクリプトが格納されています。
データベース作成スキーマが格納されています。
データベース初期作成用データが格納されています。
Zabbixの様々なバージョン用のアップグレード手順が格納されています。
サーバサイド
Zabbixスーパーユーザアカウントの作成
このユーザはサーバを実行することができます。本番環境用に特権を持たない(Zabbixが通常使用する)専用アカウントを作成する必要があります。rootやbinまたは任意の特権を持つアカウントでZabbixを実行するとセキュリティ上のリスクが発生します。それは止めてください。
ZABBIXソースの展開
shell> tar -zxf zabbix-1.8.tar.gz
Zabbixデータベースの作成
Zabbixには、必要なデータベーススキーマを作成し、デフォルト設定データを挿入するためのSQLスクリプトが付属しています。スクリプトは、IBM DB2、MySQL、Oracle、PostgreSQL、SQLite用に別々に用意されています。
IBM DB2の場合:
shell> db2 "create database zabbix using codeset utf-8 territory us pagesize 32768" shell> cd create/schema shell> db2batch -d zabbix -f ibm_db2.sql shell> cd ../data shell> db2batch -d zabbix -f data.sql shell> db2batch -d zabbix -f images_ibm_db2.sql
ZabbixフロントエンドではSQLクエリでOFFSET
句とLIMIT
句を使用します。 これを機能させるには、IBM DB2サーバーがDB2_COMPATIBILITY_VECTOR変数が3に設定されている必要があります。データベース·サーバを起動する前に次のコマンドを実行します:
shell> db2set DB2_COMPATIBILITY_VECTOR=3
MySQLの場合:
shell> mysql -u<username> -p<password> mysql> create database zabbix character set utf8; mysql> quit; shell> cd create/schema shell> cat mysql.sql | mysql -u<username> -p<password> zabbix shell> cd ../data shell> cat data.sql | mysql -u<username> -p<password> zabbix shell> cat images_mysql.sql | mysql -u<username> -p<password> zabbix
Oracleの場合 (ユーザzabbixがパスワードpasswordで登録され、データベースオブジェクト作成権限が与えられているものとします):
shell> cd create
data/imagesをoracleサーバのどこかにコピーします、例えば/home/oracle:
shell> scp -r data/images [email protected]:/home/oracle
ファイルdata/images_oracle.sqlを編集し、images_dir変数に“/home/oracle/images”を設定します:
CREATE OR REPLACE DIRECTORY image_dir AS '/home/oracle/images'
データのインポートを行います:
shell> sqlplus zabbix/[email protected]/ORCL sqlplus> set def off sqlplus> @schema/oracle.sql sqlplus> @data/data.sql sqlplus> @data/images_oracle.sql sqlplus> exit
ALTER DATABASE NATIONAL CHARACTER SET UTF8;
を実行することで変換することができます。
PostgreSQLの場合:
shell> psql -U <username> psql> create database zabbix; psql> \q shell> cd create/schema shell> cat postgresql.sql | psql -U <username> zabbix shell> cd ../data shell> cat data.sql | psql -U <username> zabbix shell> cat images_pgsql.sql | psql -U <username> zabbix
SQLiteの場合:
shell> cd create/schema shell> cat sqlite.sql | sqlite3 /var/lib/sqlite/zabbix.db shell> cd ../data shell> cat data.sql | sqlite3 /var/lib/sqlite/zabbix.db shell> cat images_sqlite3.sql | sqlite3 /var/lib/sqlite/zabbix.db
使用するシステムに対応するソースコードの設定とコンパイル
サーバ(マシンを監視する)とクライアント(監視されるマシン)は、どちらもソースをコンパイルして作成する必要があります。サーバのソースをconfigureするためには、使用するデータベースを指定する必要があります。
shell> ./configure --enable-server --with-ibm-db2 --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl # for IBM DB2 + Jabber + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-server --with-mysql --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl # for MySQL + Jabber + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-server --with-oracle --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl # for Oracle + Jabber + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-server --with-pgsql --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl # for PostgreSQL + Jabber + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-server --with-sqlite3 --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl # for SQLite3 + Jabber + WEB monitoring
クライアントバイナリとサーババイナリを両方ともコンパイルする場合は、以下のコマンドを実行します。
shell> ./configure --enable-server --enable-agent --with-mysql --with-net-snmp --with-jabber --with-libcurl
Makeとインストール
shell> make install
デフォルトでは、make installを実行すると全てのファイルが/usr/local/bin、/usr/local/libなどにインストールされます。十分な権限を持っていることを確認してください。
--prefixを使用し/usr/local以外のインストールプレフィックスを指定することができます、例えば--prefix=/home/zabbix。この場合、デーモンのバイナリは<prefix>/sbinへ、ユーティリティは<prefix>/binへインストールされます。Manページは<prefix>/share配下にインストールされます。
/etc/servicesの設定
このステップはオプションです。実行することをお奨めします。(監視する)クライアントのマシンで、以下の行を/etc/servicesに追加します。
zabbix-agent 10050/tcp Zabbix Agent zabbix-agent 10050/udp Zabbix Agent zabbix-trapper 10051/tcp Zabbix Trapper zabbix-trapper 10051/udp Zabbix Trapper
注:ポート番号の10050と10051はIANAに正式に登録されたZabbixのポート番号です。
/etc/inetd.confの設定
推奨されているzabbix_agentdではなく、zabbix_agentを使用する場合は、以下の行を追加する必要があります。
zabbix_agent stream tcp nowait.3600 zabbix /opt/zabbix/bin/zabbix_agent
inetdをリスタートします。
shell> killall -HUP inetd
設定ファイルのデフォルト設定を変更します。
設定ファイルを保持するための場所を作成:
mkdir /etc/zabbix
/etc/zabbix/zabbix_agentd.confの設定
zabbix_agentdをインストールする全てのホストでこのファイルを設定する必要があります。このファイルには、ZABBIXサーバのIPアドレスを指定する必要があります。他のホストからの接続は拒否されます。サンプルとしてmisc/conf/zabbix_agentd.confが提供されているので、必要に応じて参照してください。
/etc/zabbix/zabbix_server.confの設定
小規模な環境(監視するホスト数が10以下)にインストールする場合、デフォルトパラメータを修正する必要はありません。ただし、Zabbixのパフォーマンスを最大限に高めるには、デフォルトパラメータを変更する必要があります。詳細については、「パフォーマンスチューニング」を参照してください。サンプルとしてmisc/conf/zabbix_server.confが提供されているので、必要に応じて参照してください。
サーバプロセスの実行
サーバサイドでzabbix_serverを実行します。
shell> cd sbin shell> ./zabbix_server
エージェントの実行
必要なマシン上でzabbix_agentdを実行します。
shell> cd sbin shell> ./zabbix_agentd
Zabbixプロキシは特別なプロセスです。Zabbixを実行する必要はありません。
Zabbixスーパーユーザアカウントの作成
このユーザはプロキシを実行することができます。本番環境用に特権を持たない(Zabbixが通常使用する)専用アカウントを作成する必要があります。rootやbinまたは任意の特権を持つアカウントでZabbixプロキシを実行するとセキュリティ上のリスクが発生します。それは止めてください。
Zabbixソースの展開
shell> tar -zxf zabbix-1.8.tar.gz
Zabbixデータベースの作成(オプション)
Zabbixには、必要なデータベーススキーマを作成するためのSQLスクリプトが付属しています。スクリプトは、IBM DB2、MySQL、Oracle、PostgreSQL、SQLite用に別々に用意されています。
IBM DB2の場合:
shell> db2 "create database zabbix using codeset utf-8 territory us pagesize 32768" shell> cd create/schema shell> db2batch -d zabbix -f ibm_db2.sql
MySQLの場合:
shell> mysql -u<username> -p<password> mysql> create database zabbix character set utf8; mysql> quit; shell> cd create/schema shell> cat mysql.sql | mysql -u<username> -p<password> zabbix
Oracleの場合(ユーザzabbixがパスワードpasswordで登録され、データベースオブジェクト作成権限が与えられているものとします):
shell> cd create/schema shell> cat oracle.sql | sqlplus zabbix/password >out.log
PostgreSQLの場合:
shell> psql -U <username> psql> create database zabbix; psql> \q shell> cd create/schema shell> cat postgresql.sql | psql -U <username> zabbix
SQLiteの場合:
shell> cd create/schema shell> cat sqlite.sql | sqlite3 /var/lib/sqlite/zabbix.db
使用するシステムに対応するソースコードの設定とコンパイル
ソースをコンパイルして、Zabbixプロキシプロセスのコンパイルを有効にする必要があります。プロキシのソースを設定するために、使用するデータベースを指定する必要があります。
shell> ./configure --enable-proxy --with-mysql --with-net-snmp –with-libcurl # for MySQL + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-proxy --with-pgsql --with-net-snmp –with-libcurl # for PostgreSQL + WEB monitoring
または
shell> ./configure --enable-proxy --with-oracle=/home/zabbix/sqlora8 --with-net-snmp –with-libcurl # for Oracle + WEB monitoring
クライアントバイナリとプロキシバイナリを両方ともコンパイルする場合は、以下のコマンドを実行します。
shell> ./configure --enable-proxy --enable-agent --with-mysql –with-net-snmp –with-libcurl
パラメータ–enable-staticを使用すると、強制的にスタティックリンクすることができます。
Makeとインストール
shell> make install
デフォルトでは、
make install
を実行すると、全てのファイルが/usr/local/bin、/usr/local/libなどにインストールされます。–prefixを使用すると、/usr/local以外のインストールプリフィクスを指定できます。
/etc/servicesの設定
このステップはオプションです。実行することをお奨めします。クライアント(監視される)マシンで、以下の行を/etc/servicesに追加します。
zabbix_agent 10050/tcp zabbix_trap 10051/tcp
/etc/inetd.confの設定
推奨されているzabbix_agentdではなく、zabbix_agentを使用する場合は、以下の行を追加する必要があります。
zabbix_agent stream tcp nowait.3600 zabbix /opt/zabbix/bin/zabbix_agent
inetdをリスタートします。
shell> killall -HUP inetd
設定ファイルのデフォルト設定を変更します。
/etc/zabbix/zabbix_proxy.confの設定
小規模な環境(監視するホスト数が10以下)にインストールする場合、デフォルトパラメータを修正する必要はありません。ただし、Zabbixプロキシのパフォーマンスを最大限に高めるには、デフォルトパラメータを変更する必要があります。ホスト名とサーバのパラメータが正しく設定されていることを確認してください。サンプルとしてmisc/conf/zabbix_proxy.confが提供されているので、必要に応じて参照してください。
プロキシプロセスの実行
zabbix_proxyを実行します。
shell> cd sbin shell> ./zabbix_proxy
クライアントサイド
Zabbixアカウントの作成
エージェントを実行するユーザを作成します。本番環境用に、特権を持たない専用アカウント(通常はzabbix)を作成する必要があります。Zabbixエージェントは、rootアカウントで実行できないように保護されています。
ZABBIXソースの展開
shell> gunzip zabbix-1.6.tar.gz && tar xvf zabbix-1.6.tar
使用するシステムに対応するソースコードの設定とコンパイル
クライアント用のソースだけをコンパイルする必要があります。
クライアントのソースを設定するには、以下のコマンドを実行します。
shell> ./configure --enable-agent
エージェントのビルド
shell> make
bin/から/opt/zabbix/bin、または他のディレクトリにコピーします。他の一般的なディレクトリは/usr/local/bin または /usr/local/zabbix/binです。
/etc/servicesの設定
このステップは必ずしも必要ではありませんが、実行することをお奨めします。
クライアント(監視される)マシンで、以下の行を/etc/servicesに追加します。
zabbix_agent 10050/tcp zabbix_trap 10051/tcp
/etc/inetd.confの設定
推奨されているzabbix_agentdではなく、zabbix_agentを使用する場合は、以下の行を追加する必要があります。
zabbix_agent stream tcp nowait.3600 zabbix /opt/zabbix/bin/zabbix_agent
inetdをリスタートします。
shell> killall -HUP inetd
/etc/zabbix/zabbix_agent.confの設定
zabbix_agentをインストールする全てのホストでこのファイルを設定する必要があります。このファイルには、ZabbixサーバのIPアドレスを指定する必要があります。他のホストからの接続は拒否されます。このファイルで、EOL文字は使用しないでください。
サンプルとしてmisc/conf/zabbix_agent.confが提供されているので、必要に応じて参照してください。
/etc/zabbix/zabbix_agentd.confの設定
zabbix_agentdをインストールする全てのホストでこのファイルを設定する必要があります。このファイルには、ZabbixサーバのIPアドレスを指定する必要があります。他のホストからの接続は拒否されます。サンプルとしてmisc/conf/zabbix_agentd.confが提供されているので、必要に応じて参照してください。
監視する全てのマシン上でzabbix_agentdを実行
shell> /opt/zabbix/bin/zabbix_agentd
ソフトウェアの前提条件を全て満たしていることを確認します。
前提条件 | 最小値 | 説明 |
---|---|---|
PHPバージョン | 5.0 | |
PHPメモリ制限 | 8MB | php.ini内での記述:\\memory_limit = 128M |
PHP POSTの最大サイズ | 8MB | php.ini内での記述:\\post_max_size = 8M |
PHP最大実行時間 | 300秒 | php.ini内での記述:\\max_execution_time = 300 |
PHPデータベースサポート | MySQL, Oracle, PostgreSQL, SQLiteのいずれか: | 以下のモジュールのいずれか1つがインストールされている必要があります。\\php-mysql, php-sqlora8, php-pgsql, php-sqlite3 |
PHP BC math | 任意 | PHP5でコンパイルされていること |
GDバージョン | 2.0以降 | モジュールphp-gd |
イメージ形式 | 少なくともPNGに対応していること | モジュールphp-gd |
このステップは分散監視の場合にのみ実行します。
分散環境でZABBIXを使用する場合、以下のコマンドを実行する必要があります。
shell> ./zabbix_server –n <nodeid>
ここで、ノードIDは一意なノードIDです。例:
shell> ./zabbix_server –n 1
このコマンドは、データベースデータをノードID「1」で使用できるように変換し、ローカルノードを追加します。
サーバのバイナリとフロントエンドのアップグレードの為にリリースレベルの変更が必要とされます。リリースノートに記述れさている場合は、幾つかのインデックスがデータベースのパフォーマンス改善のために追加されることがあります。アップグレードは1.8.1から1.8.3等へといくつかのバージョンへ簡単なステップで実行することができます。
詳細はインストールとアップグレードに関する注意事項を参照してください。
Zabbixの既存のサーバを手動で設定したり再利用したりする以外に、Zabbixアプライアンスをダウンロードできます。
はじめに、アプライアンスを起動して、DHCPで受信したIPにブラウザを移動します。
Zabbixアプライアンス バージョンは以下のopenSUSEのバージョンに基づいています:
Zabbixアプライアンス バージョン | OpenSUSEバージョン |
---|---|
1.8.2 | 11.2 |
1.8.3 | |
1.8.4 | 11.3 |
1.8.5 | |
1.8.6 | |
1.8.7 | 11.4 |
1.8.8 | |
1.8.9 | |
1.8.10 | |
1.8.11 | |
1.8.12 |
Zabbixアプライアンスは、以下の形式で利用可:
Zabbixアプライアンスでは、MySQLでZabbixサーバを設定して実行し、ウェブインタフェースを利用できます。
アプライアンスはSUSE Studioを利用して構築されています。
OpenSUSEの基本設定にいくつかの変更が適用されています。
デフォルトでは、アプライアンスはDHCPを使用してIPアドレスを取得します。スタティックIPアドレスを指定するには、以下のようにします。
By default the appliance uses UTC for the system clock. To change the time zone, copy appropriate file from /usr/share/zoneinfo to /etc/localtime, for example:
cp /usr/share/zoneinfo/Europe/Riga /etc/localtime
アプライアンスのZabbix設定には、パスワードとその他の設定について以下の変更があります。
システム:
データベース:
Zabbix Webインタフェース:
データベースユーザのパスワードを変更するには、以下の場所で変更してください。
設定ファイルは/etc/zabbixにあります。
Zabbixログファイルは/var/log/zabbixにあります。
ユーザzabbixのホームディレクトリは/var/lib/zabbixです。
If you are running live CD version of the appliance or for some other reason can't have persistent storage, you can create a backup of whole database, including all configuration and gathered data.
To create the backup, run:
mysqldump zabbix | bzip2 -9 > dbdump.bz2
Now you can transfer file dbdump.bz2 to another machine.
To restore from the backup, transfer it to the appliance and execute:
bzcat dbdump.bz2 | mysql zabbix
デフォルトでは、以下の場所からウェブインタフェースにアクセスできます。
ルート(/)はウェブサーバ上の/zabbixにリダイレクトされるため、ウェブインタフェースにはhttp:<host>とhttp:<host>/zabbixのどちらからもアクセスできます。
これは/etc/apache2/conf.d/zabbix.confでカスタマイズできます。このファイルの変更後にウェブサーバを再起動してください。再起動するには、SSHを使用してrootユーザでログインし、以下を実行します。
service apache2 restart
デフォルトでは、- 22 (SSH)と80 (HTTP)の2つのポートのみが開いています。追加のポート(Zabbixサーバとエージェントのポートなど)を開くには、SuSEfirewall2ユーティリティでiptablesルールを変更します。
SuSEfirewall2 open EXT TCP zabbix-trapper zabbix-agent
次に、ファイアウォールのルールをリロードします。
SuSEfirewall2 stop SuSEfirewall2 start
Zabbixサーバは、以下のオプションを有効にしてコンパイルされています。
用意された設定では、Zabbixサーバ自体は、一部の基本パラメータ用にローカルにインストールされたエージェントによって監視されます。また、Zabbixウェブインタフェースは、ウェブ監視を使用して同様に監視されます。
Zabbixデーモンの名前は、SUSEガイドラインに従い、アンダースコアを使用する標準のものからダッシュに変更されています。名前は以下のようになります。
同様に、設定ファイルは以下のようになります。
適切なinitスクリプトが提供されています。Zabbixサーバをコントロールするには、以下のいずれかを使用します。
service zabbix-server status rczabbix-server status /etc/init.d/zabbix-server status
Zabbixエージェントのデーモンの場合、serverをagentdに置き換えます。
スケジュールされたスクリプト/var/lib/zabbix/binがあります。これは、Zabbixサーバが動作していない場合は再起動するように10分ごとにcrontabから実行されます。このスクリプトは問題発生時刻と起動時刻を/var/log/zabbix/server_problems.logに記録します。バージョン1.8.3以降のZabbixアプライアンスで利用できます。
Available diskspace on the appliance might not be sufficient. In that case it is possible to expand the disk. To do so, first expand the block device in your virtualisation environment, then follow these steps.
Start fdisk to change the partition size. As root, execute:
fdisk /dev/sda
This will start fdisk on disk sda. Next, switch to sectors by issuing:
u
Then delete the existing partition and create new one with desired size. In majority of cases you will accept the available maximum, which will expand the filesystem to whatever size you made available for the virtual disk. To do so, enter the following sequence in fdisk prompt:
d n p 1 (accept default 63) (accept default max)
If you wish to leave some space for additional partitions (swap etc), you can enter another value for last sector. When done, save the changes by issuing:
w
Reboot the virtual machine (as the partition we modified is in use currently). After reboot, filesystem resizing can take place.
resize2fs /dev/sda1
That's it, filesystem should be grown to the partition size now.
To use images in Xen server, run:
xm create -c file-with-suffix.xenconfig
See the following pages for more information on using Xen images:
Converting image for XenServer
To use Xen images with Citrix Xenserver you have to convert the disk image. To do so:
xe vdi-list params=all
xe vdi-import filename="image.raw" uuid="<UUID>"
Instructions from Brian Radford blog.
The images in vmdk format are usable directly in VMWare Player, Server and Workstation products. For use in ESX, ESXi and vSphere they must be converted using VMWare converter.
See http://en.opensuse.org/openSUSE:SUSE_Studio_Disc_Image_Howtos for more information on disk images.
Zabbix appliance 1.8.8 reports itself as being based on 1.8.7 in the boot messages. This is incorrect, actual appliance contains Zabbix 1.8.8.