スクリプトアイテムは、ユーザー定義のJavaScriptコードを実行してデータを収集するために使用でき、HTTP/HTTPS経由でデータを取得することも可能です。スクリプトに加えて、オプションでパラメータのリスト(名前と値のペア)やタイムアウトを指定できます。
このアイテムタイプは、複数のステップや複雑なロジックを必要とするデータ収集シナリオで役立ちます。例えば、スクリプトアイテムを設定してHTTPコールを実行し、最初のステップで受信したデータを何らかの方法で処理し、変換した値を2回目のHTTPコールに渡すことができます。
スクリプトアイテムは、Zabbixサーバーまたはプロキシのポーラーによって処理されます。
アイテム設定フォームのタイプフィールドで「スクリプト」を選択し、必要なフィールドに入力します。

すべての必須入力フィールドには赤いアスタリスクが付いています。
スクリプトアイテムに固有の情報が必要なフィールドは次のとおりです。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| キー | アイテムを識別するために使用される一意のキーを入力します。 |
| パラメータ | スクリプトに渡す変数を属性と値のペアで指定します。 ユーザーマクロがサポートされています。サポートされている組み込みマクロを確認するには、サポートされているマクロテーブルで「Script-type item」を検索してください。 |
| スクリプト | パラメータフィールドをクリックするか、その横の鉛筆アイコンをクリックすると開くモーダルエディタにJavaScriptコードを入力します。このコードはメトリック値を返すためのロジックを提供する必要があります。 このコードは、すべてのパラメータおよびZabbixによって追加された追加のJavaScriptオブジェクトにアクセスできます。 参考: JavaScriptガイド。 |
| タイムアウト | JavaScriptの実行タイムアウト(1~600秒;これを超えるとエラーが返されます)。 スクリプトによっては、タイムアウトが発生するまでに時間がかかる場合があります。 タイムアウトパラメータの詳細については、一般的なアイテム属性を参照してください。 |
https://www.example.com/release_notes の内容を収集します:
特定のページの内容を収集し、パラメータを利用します:

var obj = JSON.parse(value);
var url = obj.url;
var subpage = obj.subpage;
var request = new HttpRequest();
return request.get(url + subpage);https://www.example.comとhttps://www.example.com/release_notesの両方の内容を収集します。
var request = new HttpRequest();
return request.get("https://www.example.com") + request.get("https://www.example.com/release_notes");Zabbix server ログに "Log test" エントリを追加し、アイテム値 "1" を返信します。