パッケージからのインストールに関する注意
概要
Zabbix 8.0 の公式 プレリリース パッケージは、Zabbix Webサイト から入手できます。ここでオペレーティングシステムと Zabbix コンポーネントを選択すると、インストール手順とコマンドを生成できます。
以下のパッケージのインストールに関する注意事項に加えて、インストールとセットアップのページも参照してください。
パッケージは、以下の Linux ディストリビューションで利用できます。
- Red Hat Enterprise Linux およびその派生ディストリビューション: AlmaLinux、Amazon Linux 2023、CentOS Stream、CentOS 7、Oracle Linux、Rocky Linux
- Debian、Ubuntu、Raspberry Pi OS、Raspbian
- SUSE Linux Enterprise Server、openSUSE Leap
一部の OS ディストリビューション(特に Debian ベースのディストリビューション)では、独自の Zabbix パッケージが提供されています。 これらのパッケージは Zabbix ではサポートされておらず、古い場合や、最新の機能およびバグ修正が含まれていない場合があります。 Zabbix 公式リポジトリの公式パッケージのみを使用することを推奨します。 以前にオペレーティングシステムのリポジトリから Zabbix をインストールした場合は、OS リポジトリから Zabbix パッケージをアップグレードする手順を参照してください。
パッケージは、MySQL/PostgreSQL データベースおよび Apache/Nginx Web サーバーをサポートしています。 Zabbix サーバーとプロキシは同じデータベースを共有できないため、同じホストに両方をインストールする場合は、異なるデータベース名を使用してください。
必要に応じて、Zabbix エージェント/エージェント 2、Zabbix get、および Zabbix sender 用の個別パッケージをZabbix 公式リポジトリから入手できます。
Zabbix では、Linux 以外のオペレーティングシステム向けに、コンパイル済みの Zabbix エージェントバイナリも提供しています。詳細は以下を参照してください。
- MSI からの Windows エージェントのインストール
- PKG からの macOS エージェントのインストール
- IBM AIX 上の Zabbix エージェント
- レガシーバイナリ(HP-UX、NetBSD、Tru64、古いバージョンの SLES など、古いシステムやあまり一般的でないシステム向け)
パッケージのインストールに関する注意事項
以下の注意事項は、すべてのシステムに適用されます。
- PostgreSQLを使用する場合、Zabbix サーバー/プロキシの設定で
DBHost=localhost(またはIPアドレス)を指定すると、PostgreSQLはローカルUNIXソケットではなくネットワークソケットを使用します。関連する設定手順については、SELinuxの設定を参照してください。 - TimescaleDBを使用する場合は、追加のTimescaleDBのセットアップを参照してください。
- Zabbix Javaゲートウェイ(JMXアプリケーションの監視用)をインストールする場合は、RHELベースのシステムおよびDebianベースのシステム向けの追加のセットアップ手順を参照してください。
- Zabbix MCPサーバーをインストールする場合は、
zabbix-mcp-serverパッケージをインストールし、サービスを起動する前に設定ファイル(少なくともFrontendURLとAllowedIP)を更新してください。 - Zabbix エージェントをrootとして実行する場合は、エージェントをrootとして実行するを参照してください。
以下の注意事項は、RHELおよびその派生ディストリビューションに適用されます。
- EL9用のEPELリポジトリを有効にしている場合、そこからもZabbixパッケージが提供されるため、公式のZabbixパッケージをインストールする前に、パッケージ解決の対象から除外する必要があります。EPELのZabbixパッケージが誤ってインストールされる場合を参照してください。
- Red Hat UBI環境にZabbixパッケージをインストールする場合は、Red Hat UBI環境向けのRHEL用Zabbixパッケージを参照してください。
- ICMP pingアイテムを使用する場合、
fping用のパッケージもZabbix公式リポジトリから入手できます。
SELinuxの設定
Zabbixはソケットベースのプロセス間通信を使用します。
Security-Enhanced Linux (SELinux) が有効なシステムでは、Zabbix が SocketDir ディレクトリ内で UNIX ドメインソケットを作成/使用できるように、SELinux ルールを追加する必要がある場合があります。
ソケットファイルは Zabbix サーバー(alerter、preprocessing、IPMI)および Zabbix プロキシ(IPMI)で使用され、プロセスの実行中に存在します。
SELinux が enforcing モードで有効になっている場合、Zabbix Webインターフェースとサーバー間の通信を有効にするには、次のコマンドを実行します。
RHEL 7(以降)、AlmaLinux、CentOS Stream、Oracle Linux、Rocky Linux 8(以降)の場合:
setsebool -P httpd_can_connect_zabbix on
データベースにネットワーク経由でアクセスする場合(PostgreSQL の localhost を含む)、Zabbix Webインターフェースがデータベースに接続できるようにもします。
setsebool -P httpd_can_network_connect_db on
RHEL 7 より前の場合:
setsebool -P httpd_can_network_connect on
setsebool -P zabbix_can_network on
SELinux の設定を適用した後、Apache を再起動します。
systemctl restart httpd
必要に応じて、Zabbix Official Repository から事前定義済みの zabbix-selinux-policy パッケージをインストールできます。
このパッケージは、設定の複雑さが原因でユーザーが SELinux を無効化してしまうことを防ぎ、Zabbix の導入を簡素化するために、サポート対象のすべての OS バージョン向けに提供されています。
AlmaLinux、CentOS Stream、RHEL、Rocky Linux、Oracle Linux のバージョン 10 では、SELinux ポリシーは zabbix-selinux-policy-main パッケージによって提供されます。zabbix-selinux-policy パッケージは zabbix-selinux-policy-main または selinux-policy-targeted-extra のいずれかに依存します。
zabbix-selinux-policy-main パッケージは selinux-policy-targeted-extra と競合するため、両方のパッケージを同時にインストールすることはできません。
最大限のセキュリティを確保するため、カスタムの SELinux 設定を行うことを推奨します。
zabbix-selinux-policy(AlmaLinux、CentOS Stream、RHEL、Rocky Linux、Oracle Linux のバージョン 10 では zabbix-selinux-policy-main)パッケージには、Zabbix がソケットを作成および使用できるようにし、HTTPd が PostgreSQL(Webインターフェースで使用)へ接続できるようにする基本的な SELinux ポリシーが含まれています。
ソースの zabbix_policy.te ファイルには、次のルールが含まれています。
module zabbix_policy 1.2;
require {
type zabbix_t;
type zabbix_port_t;
type zabbix_var_run_t;
type postgresql_port_t;
type httpd_t;
class tcp_socket name_connect;
class sock_file { create unlink };
class unix_stream_socket connectto;
}
#============= zabbix_t ==============
allow zabbix_t self:unix_stream_socket connectto;
allow zabbix_t zabbix_port_t:tcp_socket name_connect;
allow zabbix_t zabbix_var_run_t:sock_file create;
allow zabbix_t zabbix_var_run_t:sock_file unlink;
allow httpd_t zabbix_port_t:tcp_socket name_connect;
#============= httpd_t ==============
allow httpd_t postgresql_port_t:tcp_socket name_connect;
Debuginfoパッケージ
Debuginfo パッケージには、Zabbixバイナリ用のデバッグシンボルが含まれています。
通常のインストールや運用には必須ではありませんが、高度なトラブルシューティングに役立ちます。
Debuginfo パッケージは、以下のバージョンで利用可能です: Red Hat Enterprise Linux 7 以前(派生版を含む)、および SUSE Linux Enterprise Server 15 以前(派生版を含む)。
zabbix-debuginfo リポジトリを有効にするには:
- RHEL 7 では、
/etc/yum.repos.d/zabbix.repoを編集し、zabbix-debuginfoセクションでenabled=1に設定します:
[zabbix-debuginfo]
name=Zabbix Official Repository debuginfo - $basearch
baseurl=http://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/stable/rhel/7/$basearch/debuginfo/
enabled=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-ZABBIX-A14FE591
gpgcheck=1
- SUSE では、
/etc/zypp/repos.d/zabbix.repoを編集し、zabbix-debuginfoセクションでenabled=1に設定します:
[zabbix-debuginfo]
name=Zabbix Official Repository debuginfo
type=rpm-md
baseurl=https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/sles/15/$basearch/debuginfo/
gpgcheck=1
gpgkey=https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/sles/15/$basearch/debuginfo/repodata/repomd.xml.key
enabled=0
update=1
有効化したら、パッケージをインストールします:
- RHEL では、すべての Zabbix コンポーネントのデバッグ情報を含む単一のパッケージをインストールします:
dnf install zabbix-debuginfo
- SUSE では、コンポーネントごとの debuginfo パッケージをインストールします:
zypper install zabbix-<component>-debuginfo
不安定リリースリポジトリの有効化
以下の手順は、マイナーな Zabbix バージョンのリリース候補で使用される、安定版ではない Zabbix リリースリポジトリ(デフォルトでは無効)を有効にするためのものです。
まず、最新の zabbix-release パッケージをインストールするか、更新してください。 システムで rc パッケージを有効にするには、次の操作を行います:
Red Hat Enterprise Linux
zabbix-unstableリポジトリのenabled=1を設定するために、/etc/yum.repos.d/zabbix.repoファイルを開きます。
[zabbix-unstable]
name=Zabbix Official Repository (unstable) - $basearch
baseurl=https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/rhel/8/$basearch/
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-ZABBIX-A14FE591
Debian/Ubuntu
/etc/apt/sources.list.d/zabbix.list を開き、「Zabbix unstable repository」のコメントを外します。
# Zabbix unstable repository
deb https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/debian bullseye main
deb-src https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/debian bullseye main
SUSE
zabbix-unstableリポジトリのenable=1を設定するために、/etc/zypp/repos.d/zabbix.repoファイルを開きます。
[zabbix-unstable]
name=Zabbix Official Repository
type=rpm-md
baseurl=https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/sles/15/x86_64/
gpgcheck=1
gpgkey=https://repo.zabbix.com/zabbix/8.0/unstable/sles/15/x86_64/repodata/repomd.xml.key
enabled=1
update=1