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15 依存アイテム

概要

1つのアイテムで複数のメトリクスを同時に収集する場合や、関連するメトリクスを同時に収集する方が理にかなっている場合などがある。例えば:

  • 各コアのCPU使用率
  • ネットワークトラフィックの受信/送信/総量

メトリクスの一括収集と複数の関連項目での同時利用を可能にするため、Zabbixは依存アイテムをサポートしています。依存アイテムは親アイテムに依存し、1つのクエリで同時にデータを収集します。マスターアイテムの新しい値は自動的に依存するアイテムの値に反映されます。依存アイテムは、マスターアイテムと異なる更新間隔を設定することはできません。

Zabbixの保存前処理オプションを使用すると、マスターアイテムから依存アイテムに必要な部分を抽出することができます。

保存前処理は、Zabbix3.4で追加されたpreprocessing managerプロセスと、保存前処理のステップを実行するワーカーによって管理されます。異なるデータ収集装置からのすべての値(保存前処理のあり/なし)は、ヒストリーキャッシュに追加される前にpreprocessing managerを通過します。データ収集処理(ポーラ、トラッパーなど)と保存前処理の間にはソケットベースのIPC通信が使用されます。

ZabbixサーバーまたはZabbixプロキシ(プロキシ経由でホストを監視している場合)は、保存前処理の手順を実行し、依存アイテムを処理しています。

依存アイテムであっても、あらゆるタイプのアイテムをマスターアイテムとして設定することができます。
依存アイテムのレベルを追加することで、既存の依存アイテムの値からより小さな部分を抽出することができます。

制限事項
  • 同一ホスト(テンプレート)への依存関係のみが許可される。
  • アイテムのプロトタイプは、同じホストの別のアイテムのプロトタイプまたは通常のアイテムに依存することができます。
  • 1 つのマスターアイテムに対する依存アイテムの最大数は 29999 に制限されます。(依存レベルの数には関係ありません)
  • 依存レベルは最大3つまで。
  • テンプレートにあるマスターアイテムを持つホストの依存アイテムは、XMLにエクスポートされません。

アイテムの設定

依存アイテムは、データのためにマスターアイテムに依存します。そのため、マスターアイテムを最初に設定する(存在させる)必要があります。

  • 設定ホスト にアクセスします。
  • ホストの行にある、アイテム をクリックします。
  • アイテムの作成 をクリックします。
  • アイテムのパラメータをフォームに入力します。

必須入力項目には、赤いアスタリスクが表示されています。

追加をクリックして、マスターアイテムを保存します。

次に、依存アイテムを設定することができます。

必須入力項目には、赤いアスタリスクが表示されています。

依存アイテムに対して特定の情報を必要とするフィールドは、以下のとおりです。

タイプ ここでは依存アイテムを選択します。
キー アイテムを認識するために使用するキーを入力します。
マスターアイテム マスターアイテムを選択します。マスターアイテムの値は、依存アイテムの値を設定するために使用されます。
データ型 保存するデータの型に合わせてデータ型を選択します。

アイテムの値の保存前処理の機能を使用してマスターアイテムの値の必要な部分のみ抽出できます。

保存前処理を行わない場合、依存アイテムの値はマスターアイテムの値とまったく同じになります。

追加をクリックして、依存アイテムを保存します。

依存アイテムをすばやく作成するには、アイテムリストでウィザードを使用するのが近道です:

表示

アイテムリストでは、依存アイテムはマスターアイテム名をプレフィックスとして表示されます。

マスターアイテムが削除された場合、そのアイテムに依存する依存アイテムもすべて削除されます。