1 Red Hat Enterprise Linux

概要

このセクションでは、Red Hat Enterprise Linux またはその派生ディストリビューションである AlmaLinux、CentOS Stream、Oracle Linux、Rocky Linux 向けの公式Zabbixパッケージを使用して、Zabbix 7.2.x から最新バージョンの Zabbix 7.4.x にアップグレードする手順を説明します。

アップグレードを開始する前に、該当するアップグレードに関する注意事項を確認し、お使いのシステムが Zabbix 7.4 の要件を満たしていることを確認してください。

アップグレード中は、SSH セッションを2つ並行して実行することを検討してください。1つはアップグレード手順の実行用、もう1つはサーバー/プロキシのログ監視用です。
たとえば、2つ目のセッションで tail -f zabbix_server.log または tail -f zabbix_proxy.log を実行すると、最新のログエントリや発生した可能性のあるエラーをリアルタイムで確認できます。
これは本番環境のインスタンスでは特に重要になる場合があります。

Zabbix 7.4.x のマイナーバージョン間(たとえば 7.4.1 から 7.4.3 への)アップグレード手順については、マイナーバージョン間のアップグレードを参照してください。

アップグレード手順

1 Zabbixプロセスの停止

Zabbixサーバーを停止して、データベースに新しいデータが挿入されていないことを確認します。

systemctl stop zabbix-server

Zabbixプロキシやエージェント、エージェント2もアップグレードする場合は、同様に停止します。

systemctl stop zabbix-proxy
systemctl stop zabbix-agent
systemctl stop zabbix-agent2
2 Zabbixデータベースのバックアップ

既存のZabbixデータベースをバックアップして、アップグレードの失敗 (ディスク容量の問題、電源喪失、予期せぬ問題など) から保護します。

3 Zabbix設定ファイル、PHPファイル、Zabbixバイナリのバックアップ

既存のZabbix設定ファイル、PHP ファイル、およびZabbixバイナリをバックアップします。

設定ファイルの場合は、次を実行します。

mkdir /opt/zabbix-backup/
cp /etc/zabbix/zabbix_server.conf /opt/zabbix-backup/
cp /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf  /opt/zabbix-backup/

PHPファイルとZabbixバイナリの場合は、次を実行します。

cp -R /usr/share/zabbix/ /opt/zabbix-backup/
cp -R /usr/share/zabbix-* /opt/zabbix-backup/
4 リポジトリ設定パッケージの更新

アップグレードを進める前に、現在のリポジトリパッケージを最新バージョンに更新して、最新パッケージとの互換性を確保し、最近のセキュリティパッチやバグ修正を含めるようにしてください。

RHEL 10 では、次を実行します。

rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/7.4/release/rhel/10/noarch/zabbix-release-latest.el10.noarch.rpm

RHEL 9 では、次を実行します。

rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/7.4/release/rhel/9/noarch/zabbix-release-latest.el9.noarch.rpm

古い RHEL バージョンまたはその派生ディストリビューションでは、上記のリンクを Zabbix repository にある正しいリンクに置き換えてください。ただし、これらのバージョン向けパッケージには、すべての Zabbix コンポーネントが含まれていない場合があります。これらのコンポーネントをパッケージからアップグレードするには、OS のアップグレードを検討してください。含まれているコンポーネントの一覧については、Zabbix packages を参照してください。

次に、dnf パッケージマネージャーのキャッシュをクリーンアップします(以前のインストールや更新時にダウンロードされたヘッダー、メタデータ、パッケージファイルを含む)。

dnf clean all

次回の dnf 操作時には、古いメタデータが削除されているため、dnf はリポジトリから新しいメタデータをダウンロードします。

関連項目: RHEL でリポジトリ設定パッケージを更新する方法については、Known issues を参照してください。

5 Zabbixコンポーネントのアップグレード

Zabbixコンポーネントをアップグレードするには、次を実行します。

dnf install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent
  • PostgreSQLを使用している場合は、コマンドのmysqlpgsqlに置き換えます。
  • プロキシをアップグレードする場合は、コマンドのserverproxyに置き換えます。
  • エージェント2をアップグレードする場合は、コマンドのzabbix-agentzabbix-agent2 zabbix-agent2-plugin-*に置き換えます。

'dnf install zabbix-agent2'コマンドを使用して Zabbixエージェント2をアップグレードすると、エラーが発生する可能性があります。 詳細については既知の問題点を参照してください。

次に、Apacheを使用したWebフロントエンドをアップグレードし、再起動するには、次のコマンドを実行します。

dnf install zabbix-apache-conf
systemctl restart httpd
6 コンポーネントの設定パラメータを確認する

関連するアップグレードノートを確認し、設定パラメータの変更が必要かどうかを確認してください。

新しいオプションパラメータについては、新機能ページを参照してください。

7 Zabbixプロセスの起動

アップグレードされたZabbixコンポーネントを起動します。

systemctl start zabbix-server
systemctl start zabbix-proxy
systemctl start zabbix-agent
systemctl start zabbix-agent2
8 Webブラウザのクッキーとキャッシュのクリア

アップグレード後、Zabbix Webインターフェースが正しく動作するために、Webブラウザのクッキーとキャッシュのクリアが必要になる場合があります。

マイナーバージョン間のアップグレード

Zabbix 7.4.x のマイナーバージョン間(例えば、7.4.1 から 7.4.3 へ)でアップグレードすることができます。

すべての Zabbix コンポーネントをアップグレードするには、次を実行します。

dnf upgrade 'zabbix-*'
  • Zabbix サーバーのみをアップグレードするには、コマンド内の 'zabbix-*''zabbix-server-*' に置き換えます。
  • Zabbix プロキシのみをアップグレードするには、コマンド内の 'zabbix-*''zabbix-proxy-*' に置き換えます。
  • Zabbix エージェントのみをアップグレードするには、コマンド内の 'zabbix-*''zabbix-agent-*' に置き換えます。
  • Zabbix エージェント 2 のみをアップグレードするには、コマンド内の 'zabbix-*''zabbix-agent2-*' に置き換えます。