15 従属アイテム

概要

1つのアイテムが一度に複数のメトリクスを収集する場合や、関連するメトリクスを同時に収集するほうが理にかなっている場合があります。たとえば、次のようなケースです。

  • 個々のコアの CPU 使用率
  • 受信/送信/合計のネットワークトラフィック

一括でのメトリクス収集と、複数の関連するアイテムでの同時利用を可能にするため、Zabbix では依存アイテムをサポートしています。依存アイテムは、データを同時に 1 回のクエリで収集するマスターアイテムに依存します。マスターアイテムの新しい値が設定されると、依存アイテムの値が自動的に反映されます。依存アイテムは、マスターアイテムとは異なる更新間隔を持つことはできません。

Zabbix の前処理オプションを使用すると、マスターアイテムのデータから依存アイテムに必要な部分を抽出できます。

前処理は preprocessing manager プロセスによって管理され、前処理ステップを実行するワーカースレッドとともに動作します。前処理を伴うすべての値(Zabbix 7.4.1 より前はすべての値)は、さまざまなデータ収集元から受信された後、履歴キャッシュに追加される前に preprocessing manager を通過します。データ収集元(ポーラー、トラッパーなど)と前処理プロセスの間では、ソケットベースの IPC 通信が使用されます。

Zabbix サーバーまたは Zabbix プロキシ(ホストがプロキシで監視されている場合)が前処理ステップを実行し、依存アイテムを処理します。

依存アイテムを含むあらゆる種類のアイテムをマスターアイテムとして設定できます。既存の依存アイテムの値からさらに小さな部分を抽出するために、依存アイテムの追加レベルを使用できます。

制限事項
  • 同じホスト(テンプレート)間の依存関係のみ許可されます
  • アイテムプロトタイプは、同じホストの他のアイテムプロトタイプまたは通常のアイテムに依存できます
  • テンプレートからのマスターアイテムを持つホスト上の従属アイテムは、XMLにエクスポートされません

アイテムの設定

依存アイテムは、データをそのマスターアイテムに依存します。そのため、マスターアイテムを先に設定(または作成)する必要があります。

  • 移動先: データ収集ホスト
  • ホストの行で アイテム をクリックします
  • アイテムの作成 をクリックします
  • フォームにアイテムのパラメータを入力します

必須入力フィールドには、赤いアスタリスクが付いています。

追加 をクリックしてマスターアイテムを保存します。

その後、依存アイテムを設定できます。

必須入力フィールドには、赤いアスタリスクが付いています。

依存アイテムで特定の情報の入力が必要なフィールドは次のとおりです。

Type ここで Dependent item を選択します。
Key アイテムを識別するために使用するキーを入力します。
Master item マスターアイテムを選択します。マスターアイテムの値が依存アイテムの値の入力に使用されます。
Type of information 保存されるデータ形式に対応する情報の種類を選択します。

アイテム値の preprocessing を使用して、 マスターアイテムの値から必要な部分を抽出できます。

preprocessing を行わない場合、依存アイテムの値はマスターアイテムの値と完全に同じになります。

追加 をクリックして依存アイテムを保存します。

依存アイテムをより簡単に作成するショートカットは、アイテム一覧で ボタンをクリックし、Create dependent item を選択することで利用できます。

表示

アイテムリストでは、依存アイテムはマスターアイテム名をプレフィックスとして表示されます。

マスターアイテムが削除された場合、そのアイテムに依存する依存アイテムもすべて削除されます。