5. Zabbix アプライアンス
手動で新規にZabbix用のサーバを構築する、または、既存のサーバをZabbix用に再構築する代わりに、ユーザーはZabbixアプライアンスをダウンロードして、利用することができます。
Zabbix アプライアンスを開始するには、アプライアンスを起動して、ブラウザでDHCP越しに取得したIPを指定します。
Zabbixアプライアンスのバージョンは、以下のOpenSUSEバージョンに基づいています。
| Zabbixアプライアンスのバージョン OpenSUSEのバージ | ン |
|---|---|
| 2.2.0 | 12.3 |
以下のフォーマットで利用可能です。
- vmdk (VMware/Virtualbox)
- OVF (Open Virtualisation Format)
- KVM
- CD ISO
- HDD/フラッシュイメージ
- Xenゲスト
- Microsoft VHD
- プリロードUSB
MySQLで動作するように設定されたZabbixサーバおよびWebインターフェースを利用できます。
このアプライアンスは、 SUSE Studioを使用して構築されています。
- SUSE設定への変更
基本のOpenSUSE設定には、さまざまな変更が適用されています。
- MySQL設定の変更
- バイナリログが無効化されています。
- InnoDBは、別個のファイル内の各テーブルにデータを保存するように設定されています。
- 固定IPアドレスの使用
初期設定では、アプライアンスはIPアドレスを取得するためにDHCPを使用します。固定IPアドレスを以下のように指定します。
- ルートユーザーとしてログインします。
- お気に入りのエディタで/etc/sysconfig/network/ifcfg-eth0ファイルを開きます。
- BOOTPROTO変数を静的に設定します。
- IPADDR、NETMASKおよびネットワークに必要なパラメータを設定します。
- /etc/sysconfig/network/routesファイルを作成します。デフォルトのルートについては、デフォルトの192.168.1.1 - -を使用します(お使いのゲートウェイアドレスで置き換えます)。
- rcnetwork restartコマンドを実行します。
DNSを設定する場合、/etc/resolv.confにネームサーバエントリを追加します。ネームサーバ192.168.1.2のように、各ネームサーバをその行で指定します。
ネットワーク設定を行う別の方法として、yast設定を使用する方法もあります。
- タイムゾーンの変更
デフォルトでは、アプライアンスはシステムクロックのためにUTCを使用します。タイムゾーンを変更する場合は、/usr/share/zoneinfoから適切なファイルを/etc/localtimeにコピーします。 例:
cp /usr/share/zoneinfo/Europe/Riga /etc/localtime
- その他の変更
- ネットワークはIPアドレスを取得するために、DHCPを使用するように設定されています。
- ユーティリティfpingは、権限4710を有するように設定され、zabbix-suidグループに所属しており、Zabbixグループでのみ利用されることが許可されています。
- ntpdは、共用サーバと同期するように設定されています。
- Zabbixとの連携や監視を容易にする、さまざまな基本ユーティリティが追加されています。
- Zabbixの設定
Zabbixアプライアンスの設定には以下のパスワードと他の設定の変更が含まれます。
- パスワード
システム:
- root:zabbix
- zabbix:zabbix
データベース:
- root:zabbix
- zabbix:zabbix
Zabbix Webインターフェース:
- Admin:zabbix
Webインターフェースのパスワードを変更する場合、Web監視を設定するパスワードの設定を忘れずに行ってください (「Zabbixサーバ」というホスト向けに[設定]→[ホスト]、[Web]を選択します)。
データベースユーザーのパスワードを変更する場合、以下の場所でパスワードを変更する必要があります。
- MySQL;
- zabbix_server.conf;
- zabbix.conf.php.
- ファイルの場所
- 設定ファイルは、/etcにあります。
- Zabbixログファイルは、/var/log/zabbixにあります。
- Zabbix Webインターフェースは、/usr/share/zabbixにあります。
- zabbixユーザーのためのホームディレクトリは、/var/lib/zabbixです。
- Zabbix設定への変更
- Zabbix Webインターフェースのサーバ名は「Zabbix 2.2アプライアンス」に設定されます。
- Webインターフェースのタイムゾーンは、Zabbixの本拠地である、ヨーロッパ/リガに設定されています(この設定は、/etc/php5/apache2/php.iniで変更可能です)。
- 混乱を避けるため、無効化されたトリガーやWebシナリオが初期設定で表示されます。
- 設定の保存
アプライアンスのライブCDバージョンを起動している場合や、固定記憶域が何らかの理由で所有できない場合、すべての設定や収集したデータを含め、データベース全体のバックアップを作成できます。
バックアップを作成するために、以下を実行します。
mysqldump zabbix | bzip2 -9 > dbdump.bz2
dbdump.bz2ファイルを別のマシンに転送できます。
バックアップから修復する場合、アプライアンスにファイルを転送し、以下を実行します。
bzcat dbdump.bz2 | mysql zabbix
修復実行中は、Zabbixサーバが停止していることを確認します。
- Webインターフェースへのアクセス
デフォルトでは、以下からWebインターフェースへのアクセスが許可されます。
- 127.0.0.1
- 192.168.0.0/16
- 10.0.0.0/8
- ::1
ルート(/)は、Webサーバ上の/zabbixにリダイレクトされるため、http://<host> とhttp://<host>/zabbixの両方でWebインターフェースにアクセスできます。
ルートは、/etc/apache2/conf.d/zabbix.confでカスタマイズできます。このファイルを変更してから、Webサーバを再起動する必要があります。その場合、ルートとしてSSHを使用してログインして、以下を実行します。
service apache2 restart
- ファイアウォール
初期設定では、22(SSH)と80(HTTP) の2つのポートのみが開いています。たとえば、Zabbixサーバポートやエージェントポートなどの付加的なポートを開く場合は、SuSEfirewall2 ユーティリティを使用して、iptablesルールを変更します。
SuSEfirewall2 open EXT TCP zabbix-trapper zabbix-agent
ファイアウォールルールをリロードします。
SuSEfirewall2 start
- 可用性の監視
Zabbixサーバを、以下のサポートのためにコンパイルします。
- SNMP
- IPMI
- Web監視
- SSH2
- IPv6
提供されている設定のZabbixサーバ自体は、ベースパラメータ用にローカルにインストールされているエージェントのサポートを受けて監視され、Zabbix WebインターフェースはWeb監視によっても監視されます。
Webインターフェースの監視にログインすることによって、監査ログへのエントリが追加されます。
- 名前付け、init およびその他のスクリプト
適切なinitスクリプトが提供されています。Zabbixサーバを管理する場合は、以下のいずれかを使用します。
service zabbix_server status
rczabbix_server status
/etc/init.d/zabbix_server status
serverをZabbixエージェントデーモン用のagentdと置き換えます。
- スケジュールされたスクリプト
スケジュールされたスクリプトである/var/lib/zabbix/binがあり、Zabbixサーバを起動していない場合に、このスクリプトが、サーバを再開するために10分ごとにcrontabから実行されます。このスクリプトは、タイムスタンプが押された障害と/var/log/zabbix/server_problems.logでの起動の試行をログに記録します。
Zabbixサーバの停止をする場合は、crontabが無効になっていることを確認します。
- 利用可能なディスクスペースの増加
以下のステップを試行する前に、すべてのデータのバックアップを作成します。
アプライアンスで利用可能なディスク容量が十分ではない場合があります。この場合、ディスクを拡張することができます。ディスクを拡張する場合は、仮想環境内でブロックデバイスを拡張してから、以下の手順に従います。
fdiskを起動し、パーティションサイズを変更します。rootとして、以下を実行します。:
fdisk /dev/sda
この処理によって、sda上でfdiskが開始されます。その後、以下を発行して、セクターを切替えてください。
u
cを入力して、DOS互換性モードを無効化しないでください。このモードが無効になっている状態で処理を進めると、パーティションが損傷します。
既存のパーティションを削除し、要求されるサイズで新しいパーティションを作成します。通常は、利用可能な最大値を許容するため、仮想ディスク向けに利用可能とされたサイズまでファイルシステムを拡張します。この場合、fdiskプロンプトに以下のシーケンスを入力します。
d
n
p
1
(accept default 63)
(accept default max)
付加的なパーティション(スワップなど)のためにスペースを残したい場合、最終セクター用に別の値を入力できます。この作業を終了した際は、以下を実行することによって変更を保存します。
w
仮想マシンを再起動します(変更したパーティションが使用されています)。再起動後、ファイルシステムのサイズ変更が実施されます。
resize2fs /dev/sda1
これでディスク容量の増加が終了したため、ファイルシステムはパーティションサイズまで拡張します。
- 特定の形式に関する注意
- Xen
Xenサーバでイメージを使用する場合は、以下を実行します。
xm create -c file-with-suffix.xenconfig
Xenイメージを使用する場合の詳細情報については、以下のページを参照してください。
- http://en.opensuse.org/openSUSE:How_to_use_downloaded_SUSE_Studio_appliances#Using_Xen_guests
- http://old-en.opensuse.org/SUSE_Studio_Xen_Howtos
XenServer向けにイメージを変換
XenイメージをCitrix Xenserverで使用する場合は、ディスクイメージを変換する必要があります。その場合、以下の処理が必要です。
- 少なくともイメージと同じ大きさの仮想ディスクを作成します。
- ディスク向けのUUIDを探します。
<!-- -->
xe vdi-list params=all
- ディスクが複数存在する場合は、仮想ディスクを作成する際に割り当てられた名前パラメータであるname-labelを使用して、ディスクをフィルタリングできます。
- イメージをインポートします。
<!-- -->
xe vdi-import filename="image.raw" uuid="<UUID>"
Brian Radford氏のブログからの参考情報
- VMware
vmdkフォーマットのイメージは、VMware Player、サーバ、ワークステーションで、直接、利用可能です。ESX、ESXiとvSphereを使用する場合、VMware コンバータを使用して変換する必要があります。
- HDD/flashのイメージ (未加工)
ディスクイメージに関する詳細情報については、http://en.opensuse.org/openSUSE:SUSE_Studio_Disc_Image_Howtosを参照してください。
- 既知の問題
- Windowsでの解凍の問題
Windowsアーカイブ管理ソフトウェアは、アプライアンスのアーカイブの処理を誤ることが知られています。展開に失敗した場合は、別のソフトウェアを試してください。オープンソースツールである7-zip は使える可能性があります。
- IPv6での接続の問題
環境によっては、アプライアンスがIPv6アドレス(たとえば、オペレーティングシステムの更新によって)を受け入れる可能性がありますが、IPv6を使用することはできません。IPv6を無効にする場合は、/etc/sysctl.confでnet.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1を追加し、アプライアンスを再起動します。
本ページは2014/08/05時点の原文を基にしておりますので、内容は必ずしも最新のものとは限りません。
最新の情報は、英語版のZabbix2.2マニュアルを参照してください。