メディアとは、Zabbix からの通知やアラートの送信に使用される配信チャンネルです。
いくつかのメディアタイプを設定することができます:
メディアタイプは、Administration → Media typesで設定します。
メディアタイプによっては、デフォルトのデータセットにあらかじめ定義されているものもあります。それらを動作させるためには、 パラメータを調整する必要があります。
設定したメディアタイプが動作するかどうかは、最後の列にある Test をクリックしてテストすることができます。 (詳しくは、Media type testing を参照してください)
新しいメディアタイプを作成するには、Create media type ボタンをクリックします。メディアタイプの設定フォームが表示されます。
設定したメディアタイプが動作するかどうかをテストするには、メディアタイプリストのテストをクリックします。
テストリクエストはZabbixサーバーに送信されます。Zabbixサーバーは指定されたメディアタイプを使用してアラートの送信を試み、その結果をフロントエンドに返します。フロントエンドは、サーバーから結果が返されるまで待機します。メディアタイプのテストは、デフォルトで65秒のタイムアウトが設定されています(管理>一般>タイムアウトで設定できます)
以下のテストもご覧ください。
Zabbix フロントエンドでメディアタイプを作成するには:
一部のパラメータは、すべての配信方法で共通です。
パラメータ | 説明 |
---|---|
名前 | メディアタイプの名前 |
タイプ | メディアタイプの配信方法を選択します。 |
説明 | メディアタイプの説明を入力します。 |
有効 | メディアタイプを有効にするには、チェックボックスをオンにします。 |
メソッド固有のパラメータについては、email、SMS、custom alertscript、またはwebhookのページを参照してください。
メッセージテンプレート タブには、イベントタイプ(問題、問題復旧、検出など)ごとにデフォルトのメッセージが含まれています。
追加 をクリックしてデフォルトのメッセージを定義するか、編集 をクリックして既存のメッセージを更新します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
メッセージタイプ | デフォルトメッセージを使用するイベントのタイプ。 イベントタイプごとに定義できるデフォルトメッセージは1つだけです。 |
件名 | デフォルトメッセージの件名です。件名にはマクロを含めることができます。最大文字数は255文字です。 件名はSMSメディアタイプでは使用できません。 |
メッセージ | デフォルトメッセージです。データベースタイプに応じて、文字数に制限があります(詳細については、メッセージの送信を参照してください)。 メッセージには、サポートされているマクロを含めることができます。 問題メッセージおよび問題更新メッセージでは、式マクロがサポートされています(例: {?avg(/host/key,1h)} ) |
アクション操作で定義されている場合、デフォルトメッセージはカスタムメッセージによって上書きされることに注意してください。
メッセージテンプレートの定義は、すべての配信方法(通知にデフォルトメッセージを使用しないWebhookやカスタムアラートスクリプトを含む)で必須です。 例えば、"Pushover Webhookにメッセージを送信"というアクションは、Pushover Webhookの問題メッセージが定義されていない場合、問題通知の送信に失敗します。
オプション タブには、アラート処理に関する設定があります。
各メディアタイプに対して、同じオプションセットを設定できます。
すべてのメディアタイプは並列処理されます。 同時セッションの最大数はメディアタイプごとに設定できますが、 サーバー上のアラートプロセスの総数は StartAlerters パラメータ によってのみ制限されます。
1つのトリガーによって生成されたアラートは、順番に処理されます。 したがって、複数のトリガーによって生成された通知のみ、同時に処理できます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
同時セッション数 | メディアタイプごとに、同時アラータセッション数を選択します。 1 - 1セッション 無制限 - 無制限のセッション数 カスタム - カスタムのセッション数を選択 無制限/高い値は、同時セッション数が増加し、通知送信容量が増加します。多数の通知を同時に送信する必要がある大規模環境では、無制限/高い値を使用する必要があります。 同時セッション数よりも多くの通知を送信する必要がある場合、残りの通知はキューに入れられ、失われることはありません。 |
試行回数 | 通知送信の試行回数。最大100回まで指定できます。デフォルト値は'3'です。'1'を指定した場合、Zabbixは通知を1回だけ送信し、送信に失敗しても再試行しません。 |
試行間隔 | 送信に失敗した場合の通知の再送信頻度(秒単位、0~3600)。 '0' が指定された場合、Zabbix は直ちに再試行します。 時間の接尾辞がサポートされています (例: 5s、3m、1h) |
あるメディアタイプの通知を受け取るには、そのメディアタイプの媒体(メールアドレス/電話番号/webhookユーザーIDなど)が
ユーザープロファイルに定義されている必要があります。例えば、webhook "X" を使ってユーザー "Admin" にメッセージを送る
アクションは、webhook "X" メディアがユーザープロファイルに定義されていない場合、常に何も送信されないことになります。
ユーザーメディアを定義するには:
ユーザーメディアの属性:
パラメータ | 説明 |
---|---|
Type | The drop-down list contains names of all configured media types. |
Send to | Provide required contact information where to send messages. For an e-mail media type it is possible to add several addresses by clicking on ![]() |
When active | You can limit the time when messages are sent, for example, set the working days only (1-5,09:00-18:00). Note that this limit is based on the user time zone. If the user time zone is changed and is different from the system time zone this limit may need to be adjusted accordingly so as not to miss important messages. See the Time period specification page for description of the format. |
Use if severity | Mark the checkboxes of trigger severities that you want to receive notifications for. Note that the default severity ('Not classified') must be checked if you want to receive notifications for non-trigger events. After saving, the selected trigger severities will be displayed in the corresponding severity colors, while unselected ones will be grayed out. |
Status | Status of the user media. Enabled - is in use. Disabled - is not being used. |
Gmail または Office365 をご利用の場合、メディアタイプの設定が簡素化されます。
メールメディアタイプ設定のメールプロバイダーフィールドでは、Gmail および Office 365 用の事前設定済みオプションを選択できます。
Gmail/Office365 関連のオプションを選択する際は、送信者のメールアドレスとパスワードを入力するだけで、有効なメディアタイプを作成できます。
メールアドレスとパスワードを入力すると、Zabbix は Gmail/Office365 メディアタイプの必要な設定すべてに、実際の値または推奨値(SMTP サーバー、SMTP サーバーポート、SMTP HELO、接続セキュリティ)を自動的に入力します。この自動化により、これらのフィールドは表示されませんが、メディアタイプリスト(詳細列を参照)でSMTPサーバーとメールの詳細を確認できます。
以下の点にもご注意ください。
example-com.mail.protection.outlook.com
の"example.com"を実際の値に置き換えます)