10 Microsoft Windows上のZabbixエージェント

エージェントの設定

両世代のZabbixエージェントは、Windowsサービスとして実行されます。Zabbix agent 2 の場合は、以下の手順内の agentdagent2 に置き換えてください。

Microsoft Windowsホストでは、Zabbixエージェントの単一インスタンスまたは複数インスタンスを実行できます。単一インスタンスでは、次のいずれかを使用できます。

  • デフォルトの設定ファイル(エージェントのバイナリと同じ ディレクトリに配置されています)
  • コマンドラインで指定した設定ファイル

複数インスタンスの場合、各エージェントインスタンスはそれぞれ専用の 設定ファイルを持つ必要があります(いずれか1つのインスタンスはデフォルトの設定ファイルを使用できます)。

設定ファイルの例は、Zabbixソースアーカイブ内の以下にあります。

  • Zabbix agent の場合: conf/zabbix_agentd.conf
  • Zabbix agent2 の場合: conf/zabbix_agent2.conf

設定ファイルを明示的に指定せずに、archive から Windows 用の Zabbixエージェント/agent 2 をサービスとしてインストールする場合は、エージェントをインストールする前に、次の作業を行ってください。

  • conf/zabbix_agentd.conf を、zabbix_agentd.exe をインストールするディレクトリに 手動でコピーする必要があります。
  • conf/zabbix_agent2.conf および conf/zabbix_agent2.d ディレクトリを、 zabbix_agent2.exe をインストールするディレクトリに手動でコピーする必要があります。

Zabbix Windowsエージェントの設定の詳細については、configuration file のオプションを参照してください。

ホスト名パラメータ

ホストに対して アクティブ チェック を実行するには、Zabbix エージェントでホスト名を定義しておく必要があります。さらに、エージェント側で設定されたホスト名の値は、Webインターフェースでホストに設定されている "ホスト 名" と完全に一致していなければなりません。

エージェント側のホスト名の値は、エージェントの 設定 ファイルHostname または HostnameItem パラメータのいずれかによって定義できます。これらのパラメータが指定されていない場合は、デフォルト値が使用されます。

HostnameItem パラメータのデフォルト値は、"system.hostname" エージェントキーが返す値です。Windows では、これは gethostname() 関数の結果を返します。この関数は、名前空間プロバイダーに問い合わせてローカルホスト名を判定します。名前空間プロバイダーが応答しない場合は、NetBIOS 名が返されます。

Hostname のデフォルト値は、HostnameItem パラメータが返す値です。つまり、実際には、これら両方のパラメータが未指定の場合、実際のホスト名はホストの NetBIOS 名になります。Zabbix エージェントは NetBIOS ホスト名を使用して Zabbix サーバーからアクティブチェックの一覧を取得し、その結果を送信します。

"system.hostname" キーは、2 つのオプションパラメータ - typetransform - をサポートしています。

Type は、アイテムが返す名前の種類を決定します。

  • netbios (default) - 15 文字に制限された、すべて大文字の NetBIOS ホスト名を返します。
  • host - 大文字小文字を区別し、ドメインを含まない完全な Windows ホスト名を返します。
  • shorthost - ホスト名の最初のドットより前の部分を返します。 ドットが含まれていない場合は、文字列全体を返します。
  • fqdn - 完全修飾ドメイン名を返します(末尾のドットは含みません)。

Transform では、ホスト名に対する追加の変換ルールを指定できます。

  • none (default) - 元の文字の大文字小文字をそのまま使用します。
  • lower - テキストを小文字に変換します。

そのため、zabbix_agentd.conf ファイルの設定を簡素化し、統一するには、次の 3 つの方法を使用できます。

  1. Hostname または HostnameItem パラメータを未定義のままにすると、Zabbix エージェントはホスト名として NetBIOS ホスト名を使用します。
  2. Hostname パラメータを未定義のままにし、HostnameItem を次のように定義します:
    HostnameItem=system.hostname[host] - Zabbix エージェントが、完全な実際の(大文字小文字を区別する)Windows ホスト名をホスト名として使用します。
    HostnameItem=system.hostname[shorthost,lower] - Zabbix エージェントが、ホスト名の最初のドットより前の部分のみを使用し、小文字に変換します。
    HostnameItem=system.hostname[fqdn] - Zabbix エージェントが、完全修飾ドメイン名をホスト名として使用します。

ホスト名は、Windows サービス名の一部としても使用されます。これは、Windows サービスのインストール、開始、停止、アンインストールに使用されます。たとえば、Zabbix エージェントの設定ファイルで Hostname=Windows_db_server が指定されている場合、エージェントは Windows サービス "Zabbix Agent [Windows_db_server]" としてインストールされます。したがって、Zabbix エージェントの各インスタンスごとに異なる Windows サービス名を持たせるには、各インスタンスで異なるホスト名を使用する必要があります。

Windowsサービスとしてエージェントをインストールする

エージェントをインストールする前に、conf/zabbix_agentd.conf を、zabbix_agentd.exe をインストールするディレクトリに手動でコピーしてください。

デフォルトの設定ファイルで Zabbix エージェントの単一インスタンスをインストールするには、次のようにします。

zabbix_agentd.exe --install

64 ビットシステムでは、実行中の 64 ビットプロセスに関連するすべてのチェックを正しく動作させるために、64 ビット版の Zabbix エージェントが必要です。

デフォルト以外の設定ファイルを使用する場合は、サービスのインストールに次のコマンドを使用してください。

zabbix_agentd.exe --config <your_configuration_file> --install

設定ファイルにはフルパスを指定する必要があります。

Zabbix エージェントの複数のインスタンスは、次のようにサービスとしてインストールできます。

  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_1> --install --multiple-agents
  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_2> --install --multiple-agents
  ...
  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_N> --install --multiple-agents

インストールされたサービスは、コントロール パネルに表示されるようになります。

エージェントの起動

エージェントサービスを開始するには、コントロールパネルを使用するか、コマンドラインから実行します。

デフォルトの設定ファイルでZabbixエージェントの単一インスタンスを起動するには:

 zabbix_agentd.exe --start

Zabbixエージェントの単一インスタンスを別の設定ファイルで起動するには:

 zabbix_agentd.exe --config <your_configuration_file> --start

Zabbixエージェントの複数インスタンスのうち1つを開始するには:

 zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_this_instance> --start --multiple-agents

エージェントの停止

エージェントサービスを停止するには、コントロールパネルを使用するか、コマンドラインからコマンドを実行します。

デフォルトの設定ファイルで開始されたZabbixエージェントの単一インスタンスを停止するには

 zabbix_agentd.exe --stop

別の設定ファイルで開始されたZabbixエージェントの単一インスタンスを停止するには

 zabbix_agentd.exe --config <your_configuration_file> --stop

Zabbixエージェントの複数インスタンスのうち1つを停止するには

 zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_this_instance> --stop --multiple-agents

Windowsサービスとしてのエージェントのアンインストール

デフォルトの設定ファイルを使用してZabbixエージェントの単一インスタンスをアンインストールするには

   zabbix_agentd.exe --uninstall

デフォルト以外の設定ファイルを使用してZabbixエージェントの単一インスタンスをアンインストールするには

   zabbix_agentd.exe --config <your_configuration_file> --uninstall

WindowsサービスからZabbixエージェントの複数のインスタンスをアンインストールするには

  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_1> --uninstall --multiple-agents
  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_2> --uninstall --multiple-agents
  ...
  zabbix_agentd.exe --config <configuration_file_for_instance_N> --uninstall --multiple-agents

制限

Windows用Zabbixエージェントは、CPUがNUMAノード全体に不均一に分散されている非標準のWindows構成をサポートしていません。論理CPUが不均一に分散されている場合、一部のCPUではCPUパフォーマンスメトリックが使用できない場合があります。たとえば、2つのNUMAノードを持つ72個の論理CPUがある場合、両方のノードにそれぞれ36個のCPUが必要です。