CyberArkの設定
このセクションでは、ZabbixがCyberArk Vault CV12からシークレットを取得するように設定する方法を説明します。
Vaultは、公式のCyberArk documentationに記載されているとおりにインストールおよび設定されている必要があります。
ZabbixでのTLS設定については、Storage of secretsを参照してください。
データベース認証情報
データベース認証情報を含むシークレットへのアクセスは、各 Zabbix コンポーネントごとに個別に設定されます。
サーバーとプロキシ
Zabbix サーバー または プロキシ 用に、vault からデータベース認証情報を取得するには、設定ファイルに次の設定パラメータを指定します。
Vault- 使用する vault プロバイダー;VaultURL- vault サーバーの HTTP[S] URL;VaultDBPath- データベース認証情報を含む vault シークレットへのクエリ。取得されるキーは "Content" と "UserName" です(このオプションは DBUser と DBPassword が指定されていない場合にのみ使用できます);VaultTLSCertFile,VaultTLSKeyFile- SSL 証明書およびキーのファイル名。これらのオプションの設定は必須ではありませんが、強く推奨されます;VaultPrefix- vault に応じた vault パスまたはクエリのカスタムプレフィックス。指定されていない場合は、最適なデフォルトが使用されます。
Vault, VaultURL, VaultTLSCertFile, VaultTLSKeyFile, および VaultPrefix の設定パラメータは、Zabbix サーバーがシークレット vault マクロを処理する際の vault 認証にも使用されます(Zabbix プロキシも、設定済みの場合)。Zabbix サーバーおよびプロキシは、VaultDBPath から DB 認証情報を含む vault シークレットマクロを開きません。
Zabbix サーバーと Zabbix プロキシは、起動時に zabbix_server.conf および zabbix_proxy.conf ファイルから vault 関連の設定パラメータを読み込みます。
例
zabbix_server.confで、以下のパラメータを指定します:
Vault=CyberArk
VaultURL=https://127.0.0.1:1858
VaultDBPath=AppID=zabbix_server&Query=Safe=passwordSafe;Object=zabbix_server_database
VaultTLSCertFile=cert.pem
VaultTLSKeyFile=key.pem
VaultPrefix=/AIMWebService/api/Accounts?
- Zabbix は、以下の API リクエストを vault に送信します:
curl \
--header "Content-Type: application/json" \
--cert cert.pem \
--key key.pem \
https://127.0.0.1:1858/AIMWebService/api/Accounts?AppID=zabbix_server&Query=Safe=passwordSafe;Object=zabbix_server_database
- vault の応答には、"Content" と "UserName" のキーが含まれます:
{
"Content": <password>,
"UserName": <username>,
"Address": <address>,
"Database": <Database>,
"PasswordChangeInProcess":<PasswordChangeInProcess>
}
- その結果、Zabbix はデータベース認証に以下の認証情報を使用します:
- ユーザー名: <username>
- パスワード: <password>
Webインターフェース
Zabbix Webインターフェースのデータベース認証情報を vault から取得するには、Webインターフェースのインストール時に次のパラメータを指定します。
- Configure DB Connection ステップで、Store credentials in パラメータを "CyberArk Vault" に設定します。

- 次に、追加パラメータを入力します。
| Parameter | Mandatory | Default value | Description |
|---|---|---|---|
| Vault API endpoint | yes | https://localhost:1858 | vault に接続するための URL を scheme://host:port 形式で指定します |
| Vault prefix | no | /AIMWebService/api/Accounts? | vault パスまたはクエリのカスタムプレフィックスを指定します。指定しない場合は、デフォルトが使用されます。 |
| Vault secret query string | yes | データベース認証情報をどこから取得するかを指定するクエリです。 例: AppID=foo&Query=Safe=bar;Object=buzz |
|
| Vault certificates | no | チェックボックスをオンにすると、クライアント認証を設定するための追加パラメータが表示されます。このパラメータは任意ですが、CyberArk Vault との通信では有効にすることを強く推奨します。 | |
| SSL certificate file | no | conf/certs/cyberark-cert.pem | SSL 証明書ファイルへのパスです。ファイルは PEM 形式である必要があります。 証明書ファイルに秘密鍵も含まれている場合は、SSL key file パラメータを空欄のままにしてください。 |
| SSL key file | no | conf/certs/cyberark-key.pem | クライアント認証に使用する SSL 秘密鍵ファイル名です。ファイルは PEM 形式である必要があります。 |
ユーザーマクロの値
Vault secret のユーザーマクロ値を保存するために CyberArk Vault を使用するには、次の条件を満たしていることを確認してください。
- Zabbix サーバーが CyberArk Vault と連携するように設定されていること。
- Administration > General > Other の Vault provider パラメータが "CyberArk Vault" に設定されていること。

Zabbix サーバー(および 設定されている場合は Zabbix プロキシ)には、vault から Vault secret マクロ値へアクセスする権限が必要です。 Zabbix Webインターフェースにはそのようなアクセスは必要ありません。
マクロ値にはクエリ(query:key 形式)を含める必要があります。
Zabbix によるマクロ値の処理の詳細については、Vault secret macros を参照してください。
クエリ構文
コロン記号(":")は、クエリとキーを区切るために予約されています。
クエリ自体にスラッシュまたはコロンが含まれる場合は、これらの記号をURLエンコードする必要があります("/" は "%2F" に、":" は "%3A" にエンコードされます)。
例
- Zabbixで、タイプが Vault secret のユーザーマクロ {$PASSWORD} を追加し、値を
AppID=zabbix_server&Query=Safe=passwordSafe;Object=zabbix:Contentに設定します。

- Zabbixは、次のAPIリクエストをvaultに送信します。
curl \
--header "Content-Type: application/json" \
--cert cert.pem \
--key key.pem \
https://127.0.0.1:1858/AIMWebService/api/Accounts?AppID=zabbix_server&Query=Safe=passwordSafe;Object=zabbix_server_database
- vaultの応答には、キー "Content" が含まれます。
{
"Content": <password>,
"UserName": <username>,
"Address": <address>,
"Database" :<Database>,
"PasswordChangeInProcess":<PasswordChangeInProcess>
}
- その結果、Zabbixはマクロ {$PASSWORD} を次の値に解決します - <password>
既存の設定の更新
CyberArk Vault からシークレットを取得するための既存の設定を更新するには、次の手順を実行します。
-
Database credentials セクションで説明されているとおり、Zabbix サーバーまたはプロキシの設定ファイルのパラメータを更新します。
-
Frontend セクションで説明されているとおり、Zabbix Webインターフェースを再設定して必要なパラメータを指定し、DB 接続設定を更新します。
Zabbix Webインターフェースを再設定するには、ブラウザで Webインターフェースのセットアップ URL を開きます。
- Apache の場合: http://<server_ip_or_name>/zabbix/setup.php
- Nginx の場合: http://<server_ip_or_name>/setup.php
または、これらのパラメータは Webインターフェース設定ファイル (zabbix.conf.php) で設定できます。
$DB['VAULT'] = 'CyberArk';
$DB['VAULT_URL'] = 'https://127.0.0.1:1858';
$DB['VAULT_DB_PATH'] = 'AppID=foo&Query=Safe=bar;Object=buzz';
$DB['VAULT_TOKEN'] = '';
$DB['VAULT_CERT_FILE'] = 'conf/certs/cyberark-cert.pem';
$DB['VAULT_KEY_FILE'] = 'conf/certs/cyberark-key.pem';
$DB['VAULT_PREFIX'] = '';
- 必要に応じて、User macro values セクションで説明されているとおり、ユーザーマクロを設定します。
HashiCorp Vault からシークレットを取得するための既存の設定を更新するには、HashiCorp configuration を参照してください。