Zabbixフロントエンドへのアクセスを制限するために、一時的にZabbixフロントエンドを無効にすることができます。これは、ユーザーによる変更からZabbixデータベースを保護し、その整合性を維持するのに役立ちます。
Zabbixフロントエンドがメンテナンスモードの場合、データベースを安全に停止し、メンテナンス作業を実行できます。
定義されたIPアドレスからのユーザーは、メンテナンスモード中も通常通りフロントエンドとやり取りできます。
メンテナンスモードを有効にするには、maintenance.inc.phpファイル(WebサーバーのZabbix HTMLドキュメントディレクトリの/confにあります)を開き、次の行のコメントを解除します。
// メンテナンスモード
define('ZBX_DENY_GUI_ACCESS', 1);
// フロントエンドへの接続を許可するIPアドレスの配列(オプション)
$ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGE = array('127.0.0.1');
// 警告画面に表示されるメッセージ(オプション)
$ZBX_GUI_ACCESS_MESSAGE = 'MySQLデータベースを15:00までアップグレードしています。しばらくお待ちください...';ほとんどの場合、maintenance.inc.php ファイルはWebサーバーのZabbix HTMLドキュメントディレクトリの /conf にあります。 ただし、一部のオペレーティングシステムやWebサーバーでは異なる場所を使用する場合があります。
例えば、以下の場所です:
/etc/zabbix/web/maintenance.inc.php/usr/share/zabbix/conf/PHPファイルのコピー も参照してください。
| パラメータ | 詳細 |
|---|---|
| ZBX_DENY_GUI_ACCESS | 何らかの値で定義されている場合、メンテナンスモードが有効になります。 メンテナンスモードを無効にするには、コメントアウトまたは削除してください。 |
| ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGE | フロントエンドへの接続を許可するIPアドレスの配列(オプション)。 例: array('192.168.1.1', '192.168.1.2') |
| ZBX_GUI_ACCESS_MESSAGE | メンテナンスについてユーザーに通知するメッセージ(オプション)。 未定義の場合、デフォルトメッセージ 'Zabbix is under maintenance' が使用されます。 |
メンテナンスモード中にZabbixフロントエンドにアクセスしようとすると、ユーザーには以下の画面が表示されます。メンテナンスが終了した際にユーザーの操作なしで通常の状態に戻るように、画面は30秒ごとに更新されます。

ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGEで定義されたIPアドレスは、通常通りフロントエンドにアクセスできます。