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5 フロントエンドメンテナンスモード

概要

Zabbixフロントエンドへのアクセスを制限するために、一時的にZabbixフロントエンドを無効にすることができます。これは、ユーザーによる変更からZabbixデータベースを保護し、その整合性を維持するのに役立ちます。

Zabbixフロントエンドがメンテナンスモードの場合、データベースを安全に停止し、メンテナンス作業を実行できます。

定義されたIPアドレスからのユーザーは、メンテナンスモード中も通常通りフロントエンドとやり取りできます。

設定

メンテナンスモードを有効にするには、maintenance.inc.phpファイル(WebサーバーのZabbix HTMLドキュメントディレクトリの/confにあります)を開き、次の行のコメントを解除します。

// メンテナンスモード
       define('ZBX_DENY_GUI_ACCESS', 1);
       
       // フロントエンドへの接続を許可するIPアドレスの配列(オプション)
       $ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGE = array('127.0.0.1');
       
       // 警告画面に表示されるメッセージ(オプション)
       $ZBX_GUI_ACCESS_MESSAGE = 'MySQLデータベースを15:00までアップグレードしています。しばらくお待ちください...';

ほとんどの場合、maintenance.inc.php ファイルはWebサーバーのZabbix HTMLドキュメントディレクトリの /conf にあります。 ただし、一部のオペレーティングシステムやWebサーバーでは異なる場所を使用する場合があります。

例えば、以下の場所です:

  • SUSEおよびRedHatでは /etc/zabbix/web/maintenance.inc.php
  • Debian系システムでは /usr/share/zabbix/conf/

PHPファイルのコピー も参照してください。

パラメータ 詳細
ZBX_DENY_GUI_ACCESS 何らかの値で定義されている場合、メンテナンスモードが有効になります。
メンテナンスモードを無効にするには、コメントアウトまたは削除してください。
ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGE フロントエンドへの接続を許可するIPアドレスの配列(オプション)。
例:
array('192.168.1.1', '192.168.1.2')
ZBX_GUI_ACCESS_MESSAGE メンテナンスについてユーザーに通知するメッセージ(オプション)。
未定義の場合、デフォルトメッセージ 'Zabbix is under maintenance' が使用されます。

表示

メンテナンスモード中にZabbixフロントエンドにアクセスしようとすると、ユーザーには以下の画面が表示されます。メンテナンスが終了した際にユーザーの操作なしで通常の状態に戻るように、画面は30秒ごとに更新されます。

ZBX_GUI_ACCESS_IP_RANGEで定義されたIPアドレスは、通常通りフロントエンドにアクセスできます。