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2 ホストの設定

概要

Zabbixフロントエンドでホストを設定するには、以下の手順を実行します。

  • データ収集 > ホスト または 監視 > ホスト に移動します
  • 画面右上の ホストの作成 をクリックします(または既存のホストを編集する場合はホスト名をクリックします)
  • フォームにホストのパラメータを入力します

既存のホストの設定フォームで クローン ボタンを使用して、新しいホストを作成することもできます。 このホストは、リンクされたテンプレート、テンプレートからのエンティティ(アイテム、トリガーなど)、および既存のホストに直接関連付けられているエンティティを含む、既存のホストのすべてのプロパティを持ちます。

ホストをクローンすると、すべてのテンプレートエンティティはテンプレート上の元の状態のまま保持されることに注意してください。 既存のホストレベルで行われたそれらのエンティティへの変更(アイテムの間隔の変更、正規表現の修正、低レベルディスカバリールールへのプロトタイプの追加など)は、新しいホストにはクローンされません。代わりにテンプレート上の状態になります。

また、ホストウィザードを使用して、ガイド付きのステップバイステップインターフェースでホストを設定することもできます。

設定

ホストタブには、一般的なホスト属性が含まれています。

すべての必須入力フィールドには赤いアスタリスクが付いています。

パラメータ 説明
ホスト名 一意のホスト名を入力します。英数字、スペース、ドット、ダッシュ、アンダースコアが使用できます。ただし、先頭および末尾のスペースは使用できません。
注意: 設定しているホストでZabbixエージェントが動作している場合、エージェントの設定ファイルパラメータHostnameは、ここで入力したホスト名と同じ値でなければなりません。このパラメータの名前は、アクティブチェックの処理に必要です。
表示名 ホストの一意の表示名を入力します。この名前を設定すると、リストやマップなどで技術的なホスト名の代わりに表示されます。この属性はUTF-8をサポートしています。
テンプレート テンプレートをホストにリンクします。すべてのエンティティ(アイテム、トリガー、その他)はテンプレートから継承されます。
新しいテンプレートをリンクするには、テキスト入力フィールドにテンプレート名を入力し始めます。一致するテンプレートのリストが表示されるので、スクロールして選択します。あるいは、フィールドの横にある選択をクリックして、ポップアップウィンドウのリストからテンプレートを選択することもできます。すべての選択したテンプレートは、ホスト設定フォームを保存または更新するとホストにリンクされます。
テンプレートのリンクを解除するには、リンクされたテンプレートブロックの2つのオプションのいずれかを使用します。
リンク解除 - テンプレートのリンクを解除しますが、そのエンティティ(アイテム、トリガー、その他)は保持します。
リンク解除およびクリア - テンプレートのリンクを解除し、そのエンティティ(アイテム、トリガー、その他)をすべて削除します。
リストされたテンプレート名はクリック可能なリンクで、テンプレート設定フォームに移動します。
ホストグループ ホストが属するホストグループを選択します。ホストは少なくとも1つのホストグループに属している必要があります。存在しないグループ名を追加することで、新しいグループを作成してホストにリンクできます。
インターフェース ホストには複数のホストインターフェースタイプがサポートされています:エージェントSNMPJMXIPMI
デフォルトではインターフェースは定義されていません。新しいインターフェースを追加するには、インターフェースブロックの追加をクリックし、インターフェースタイプを選択してIP/DNS接続先ポート情報を入力します。
注意: アイテムで使用されているインターフェースは削除できず、削除リンクはグレーアウトされます。
SNMPインターフェースの「IP」または「DNS」は、SNMPトラップにも使用されます。
マッチング時には、ホストインターフェースで選択された「IP」または「DNS」のみが使用されます。
SNMPインターフェース(v1、v2、v3)の追加設定については、SNMP監視の設定を参照してください。
IPアドレス ホストのIPアドレス(オプション)。
DNS名 ホストのDNS名(オプション)。
接続先 それぞれのボタンをクリックすると、Zabbixサーバーがエージェントからデータを取得する方法を指定します:
IP - ホストのIPアドレスに接続(推奨)
DNS - ホストのDNS名に接続
ポート TCP/UDPポート番号。デフォルト値は、Zabbixエージェントは10050、SNMPエージェントは161、JMXは12345、IPMIは623です。
デフォルト ラジオボタンをチェックしてデフォルトインターフェースを設定します。
説明 ホストの説明を入力します。
監視方式 ホストがどの方法で監視されるかを選択します:
サーバー - ホストはZabbixサーバーによって監視されます。
プロキシ - ホストはスタンドアロンプロキシによって監視されます。
プロキシグループ - ホストはプロキシグループによって監視されます。
プロキシ 割り当てられたプロキシ名が表示されます(Zabbixサーバーが選択したプロキシグループから割り当てた場合のみ)。
このフィールドは、ホストがプロキシグループによって監視されている場合のみ表示されます。
有効 チェックボックスがオンの場合、ホストは有効で監視可能です。

チェックボックスがオフの場合、ホストは無効で監視されません:
Zabbixサーバー/プロキシによって開始されるパッシブデータリクエスト(例:ZabbixエージェントSNMPエージェントシンプルチェック)の場合、設定の同期後に監視が無効になります。ホストにリンクされたトリガーやアクションも、設定が再読み込みされた後にのみ無効になります。
Zabbixエージェントのアクティブチェックの場合、ホストが無効になったことをZabbixエージェントが受信するまでの時間枠(約5秒)内で監視が停止します。この短い間、ホストはアクティブチェックのデータをローカルで収集し、サーバー/プロキシに送信しようとしますが、ホストが無効としてマークされているため、サーバー/プロキシはデータを拒否します。

ホストを無効にすると、そのアイテムは履歴キャッシュから即座に削除されます(ただし、最後の値はログ用に保持されます)。

IPMIタブには、IPMI管理属性が含まれています。

パラメータ 説明
認証アルゴリズム 認証アルゴリズムを選択します。
特権レベル 特権レベルを選択します。
ユーザー名 認証用のユーザー名。ユーザーマクロが使用できます。
パスワード 認証用のパスワード。ユーザーマクロが使用できます。

タグタブでは、ホストレベルのタグを定義できます。このホストのすべての問題は、ここで入力した値でタグ付けされます。

タグでは、ユーザーマクロ、{INVENTORY.*}マクロ、{HOST.HOST}、{HOST.NAME}、{HOST.CONN}、{HOST.DNS}、{HOST.IP}、{HOST.PORT}、{HOST.ID}マクロがサポートされています。

マクロタブでは、ホストレベルのユーザーマクロを名前と値のペアとして定義できます。マクロ値はプレーンテキスト、シークレットテキスト、Vaultシークレットとして保持できます。説明の追加もサポートされています。

継承およびホストマクロオプションを選択すると、テンプレートレベルおよびグローバルユーザーマクロもここで表示できます。ここでは、ホストに定義されたすべてのユーザーマクロが、解決される値とその由来とともに表示されます。

利便性のために、該当するテンプレートやグローバルマクロ設定へのリンクが提供されています。また、ホストレベルでテンプレート/グローバルマクロを編集して、ホスト上にマクロのコピーを作成することも可能です。

インベントリタブでは、ホストのインベントリ情報を手動で入力できます。また、自動インベントリの自動入力を有効にするか、このホストのインベントリ入力を無効にすることもできます。

インベントリが有効(手動または自動)な場合、タブ名の横に緑色のドットが表示されます。

暗号化

暗号化タブでは、ホストと暗号化された接続をするように要求できます。

パラメーター 説明
ホストへの接続 Zabbixサーバーまたはプロキシがホスト上のZabbixエージェントに接続する方法: 暗号化なし(デフォルト)、PSK(事前共有キー)または証明書を使用。
ホストからの接続 ホスト(Zabbixエージェントおよび Zabbix sender)から許可される接続の種類を選択します。複数の接続タイプを同時に選択できます(テストや他の接続タイプへの切り替えに便利です)。デフォルトは"暗号化なし"です。
発行者 許可された証明書の発行者。証明書は最初にCA (証明機関)で検証されます。証明書が有効で、CAによって署名されている場合は、発行者フィールドを使用して、許可されるCAをさらに制限できます。このフィールドは、Zabbixインストールで複数のCAからの証明書を使用する場合に使用することを目的としています。このフィールドが空の場合、どのCAでも受け入れられます。
サブジェクト 許可された証明書の件名。証明書は最初にCAで検証されます。証明書が有効で、CAによって署名されている場合、サブジェクトフィールドを使用してサブジェクト文字列の値を1つだけ許可できます。このフィールドが空の場合、構成されたCAによって署名された有効な証明書はすべて受け入れられます。
PSKアイデンティティ 事前共有キーID文字列。
PSK IDには機密情報を入れないでください。これは、受信者にどのPSKを使用するかを通知するために、ネットワーク経由で暗号化されずに送信されます。
PSK 事前共有キー(16 進文字列)。最大長:ZabbixがGnuTLSまたはOpenSSLライブラリを使用する場合は512桁の16進数(256バイトのPSK)、Zabbixがmbed TLS(PolarSSL)ライブラリを使用する場合は64桁の16進数(32バイトのPSK)。例: 1f87b595725ac58dd977beef14b97461a7c1045b9a1c963065002c5473194952
値のマッピング

値のマッピングタブでは、値のマッピングを使用してアイテムの値を分かりやすい表現で表示できるよう設定できます。