Zabbix getは、Zabbixエージェントと通信し、エージェントから必要な情報を取得するために使用できるコマンドラインユーティリティです。
このユーティリティは通常、Zabbixエージェントのトラブルシューティングに使用されます。
Zabbix getのように動作する組み込み機能を持つPythonライブラリであるzabbix_utilsも参照してください。
UNIXでZabbix getを実行して、エージェントからプロセッサの負荷値を取得する例:
Zabbix getを実行してWebサイトから文字列を取得する別の例:
cd bin
./zabbix_get -s 192.168.1.1 -p 10050 -k "web.page.regexp[www.example.com,,,\"USA: ([a-zA-Z0-9.-]+)\",,\1]"ここでのアイテムキーにはスペースが含まれているため、シェルにアイテムキーを示すために引用符が使用されています。 引用符はアイテムキーの一部ではなく、シェルによって削除され、Zabbixエージェントには渡されません。
アイテムキーがサポートされていない場合、Zabbix getは終了コード1を返します。
Zabbix getは以下のコマンドラインパラメータを受け付けます:
-s --host <host name or IP> ホスト名またはIPアドレスを指定
-p --port <port number> ホスト上で実行されているエージェントのポート番号を指定 (デフォルト: 10050)
-I --source-address <IP address> ソースIPアドレスを指定
-t --timeout <seconds> タイムアウトを指定。 有効範囲: 1-600秒 (デフォルト: 30秒)
-k --key <item key> 取得するアイテムのキーを指定
-P --protocol <value> エージェントとの通信に使用するプロトコル。値:
auto - JSONプロトコルで接続し、失敗した場合はプレーンテキストプロトコルで再試行 (デフォルト)
json - JSONプロトコルで接続
plaintext - アイテムキーのみを送信するプレーンテキストプロトコルで接続 (6.4.x以前のリリース)
-h --help このヘルプメッセージを表示
-V --version バージョン番号を表示
--tls-connect <value> エージェントへの接続方法。値:
unencrypted - 暗号化せずに接続 (デフォルト)
psk - TLSおよび事前共有鍵を使用して接続
cert - TLSおよび証明書を使用して接続
--tls-ca-file <CA file> ピア証明書の検証用の最上位CA証明書を含むファイルのフルパス
--tls-crl-file <CRL file> 失効証明書を含むファイルのフルパス
--tls-agent-cert-issuer <cert issuer> 許可するエージェント証明書の発行者
--tls-agent-cert-subject <cert subject> 許可するエージェント証明書のサブジェクト
--tls-cert-file <cert file> 証明書または証明書チェーンを含むファイルのフルパス
--tls-key-file <key file> 秘密鍵を含むファイルのフルパス
--tls-psk-identity <PSK-identity> 事前共有鍵を識別するための一意で大文字小文字を区別する文字列
--tls-psk-file <PSK-file> 事前共有鍵を含むファイルのフルパス
--tls-cipher13 <cipher-string> TLS 1.3用のOpenSSL 1.1.1以降の暗号文字列。デフォルトの暗号スイート選択基準を上書き。このオプションはOpenSSLバージョンが1.1.1未満の場合は利用できません
--tls-cipher <cipher-string> GnuTLSの優先順位文字列(TLS 1.2以降)またはOpenSSLの暗号文字列(TLS 1.2のみ)。デフォルトの暗号スイート選択基準を上書き詳細はZabbix get manページも参照してください。
Windows上のZabbix getも同様に実行できます: