You are viewing documentation for the development version, it may be incomplete.
Join our translation project and help translate Zabbix documentation into your native language.

1 E-mail

概要

メッセージの配信チャネルとしてメールを設定するには、メールをメディアタイプとして設定し、特定のアドレスをユーザーに割り当てる必要があります。

単一イベントに対する複数の通知は、同じメールスレッドにまとめられます。

設定

メールをメディアタイプとして設定するには:

  1. アラート > メディアタイプ に移動します。
  2. メディアタイプの作成 をクリックするか、定義済みメディアタイプのリストから Email をクリックします。

メディアタイプ タブには、一般的なメディアタイプ属性が含まれています:

すべての必須入力フィールドには赤いアスタリスクが付いています。

メールメディアタイプの設定をエクスポートする際、パスワードは平文でエクスポートされます。

メールメディアタイプに固有のパラメータは以下の通りです:

パラメータ 説明
メールプロバイダー メールプロバイダーを選択します: Generic SMTPGmailGmail relayOffice365、または Office365 relay
Gmail/Office365 関連のオプションを選択した場合は、送信者のメールアドレスとパスワードのみを指定する必要があります。SMTPサーバーSMTPサーバーポートSMTP helo接続セキュリティ などのオプションは Zabbix によって自動的に入力されます。詳細は 自動化された Gmail/Office365 メディアタイプ を参照してください。
SMTPサーバー 送信メッセージを処理するSMTPサーバーを設定します。
このフィールドは、メールプロバイダーとして Generic SMTP を選択した場合に利用できます。
SMTPサーバーポート 送信メッセージを処理するSMTPサーバーポートを設定します。
このフィールドは、メールプロバイダーとして Generic SMTP を選択した場合に利用できます。
メール ここに入力したアドレスが、送信されるメッセージの From アドレスとして使用されます。
実際のメールアドレスとともに送信者表示名(上記スクリーンショットの Zabbix_info <[email protected]> の "Zabbix_info" など)を追加することができます。
Zabbixメールの表示名にはRFC 5322で許可されているものと比較していくつか制限があります。例で説明します:
有効な例:
[email protected](メールアドレスのみ、山括弧は不要)
Zabbix_info <[email protected]>(表示名と山括弧内のメールアドレス)
∑Ω-monitoring <[email protected]>(表示名にUTF-8文字)
無効な例:
Zabbix HQ [email protected](表示名があるがメールアドレスが山括弧で囲まれていない)
"Zabbix\@\<H(comment)Q\>" <[email protected]>(RFC 5322では有効だが、引用ペアやコメントはZabbixメールではサポートされていない)
SMTP helo 正しいSMTP helo値(通常はドメイン名)を設定します。
空の場合、メールのドメイン名(メール フィールドの @ 以降)が送信されます。ドメイン名の取得ができない場合は、デバッグレベルの警告が記録され、HELOコマンドのドメインとしてサーバーホスト名が送信されます。
このフィールドは、メールプロバイダーとして Generic SMTP を選択した場合に利用できます。
接続セキュリティ 接続セキュリティのレベルを選択します:
なし - CURLOPT_USE_SSL オプションを使用しない
STARTTLS - CURLOPT_USE_SSL オプションを CURLUSESSL_ALL 値で使用
SSL/TLS - CURLOPT_USE_SSL の使用は任意
SSLピア検証 チェックボックスをマークして、SMTPサーバーのSSL証明書を検証します。
証明書検証のために、サーバー設定ディレクティブ "SSLCALocation" の値が CURLOPT_CAPATH に設定されます。
これによりcURLオプション CURLOPT_SSL_VERIFYPEER が設定されます。
SSLホスト検証 チェックボックスをマークして、SMTPサーバー証明書の Common Name フィールドまたは Subject Alternate Name フィールドが一致するかどうかを検証します。
これによりcURLオプション CURLOPT_SSL_VERIFYHOST が設定されます。
認証 認証レベルを選択します:
なし - cURLオプションは設定されません
ユーザー名とパスワード - "AUTH=*" を意味し、認証メカニズムの選択はcURLに任されます
OAuth - OAuth認証
OAuth認証は Office365 relay メールプロバイダーではサポートされていません。
ユーザー名 認証に使用するユーザー名。
CURLOPT_USERNAME の値として設定されます。
ユーザーマクロ がサポートされています。
パスワード 認証に使用するパスワード。
CURLOPT_PASSWORD の値として設定されます。
ユーザーマクロ がサポートされています。
ここに入力した値は、メディアタイプ設定をエクスポートする際、そのままエクスポートされます。エクスポートファイルで機密情報が漏洩しないよう、リテラルなパスワードの代わりにユーザーマクロ(例: {$EMAIL_SMTP_PASSWORD})を使用してください。マクロ参照がエクスポートされ、秘密値は移行先システムで再設定する必要があります。
OAuthトークン 設定 をクリックして、新しいウィンドウで OAuthトークン を取得するためのパラメータを設定します。
このフィールドは、認証 フィールドで "OAuth" を選択した場合のみ利用できます。
メッセージ形式 メッセージ形式を選択します:
HTML - HTMLとして送信
プレーンテキスト - プレーンテキストとして送信

SMTP認証を有効にするには、Zabbixサーバーを --with-libcurl コンパイル オプション付きでビルドする必要があります。これはlibcurlを必要とします(バージョンの詳細はサーバー要件を参照)。

デフォルトメッセージやアラート処理オプションの設定方法については、共通メディアタイプパラメータ も参照してください。

OAuthトークン

OAuthトークンを取得するには、以下のパラメータが必要です。

パラメータ 説明
リダイレクトエンドポイント OAuth認証後にOAuthサービスがリダイレクトするZabbixフロントエンドのURLを入力します(形式:https://<zabbix-frontend-url>/zabbix.php?action=oauth.authorize)。
フロントエンドURLが定義されている場合、新しいメールメディアタイプには自動的に設定されます。
クライアントID OAuth認証サーバーに登録されたクライアントアプリの一意の識別子を入力します。
クライアントシークレット OAuth認証サーバーに登録されたクライアントアプリの秘密鍵を入力します。
認証エンドポイント ユーザー認証を要求するOAuth認証サーバーのURLを入力します。
認証パラメータ 認証エンドポイントのパラメータを入力します。
認証コード 認証コードを入力します:
自動 - リダイレクトページを介して自動的にコードを取得します
手動 - 自動取得に失敗した場合は手動でコードを入力します
トークンエンドポイント 認証コードをアクセストークンおよびリフレッシュトークンと交換するためのOAuth認証サーバーのURLを入力します。
トークンパラメータ アクセストークンのパラメータを入力します。

OAuthトークンの取得は、GmailGmailリレーOffice365のメールプロバイダーに対して自動化機能があります。リダイレクトエンドポイントクライアントIDクライアントシークレットの値を入力するだけで十分です。Zabbixは他の必要な値を自動的に入力します(プロバイダー別のOAuth URLデフォルト値を参照)。

OAuthアクセストークンとリフレッシュトークンの取得

OAuthパラメータを送信した後:

  1. ブラウザのポップアップが開き、ユーザーを認可エンドポイントに誘導します。

  2. ユーザーはOAuthサービスでZabbixを認可します。

  3. OAuthサービスは、認可コードとスコープ値を持って、ユーザーをZabbixフロントエンドアクションoauth.authorizeにリダイレクトします。

  4. その応答として、Zabbixはトークンエンドポイントにリクエストを行い、認可コードをアクセストークンとリフレッシュトークンに交換します。

テスト

設定したメールメディアタイプが正しく動作するかどうかをテストするには:

  1. メディアタイプのリストから該当するメールを探します。
  2. リストの最終列にあるテストをクリックします(テスト用ウィンドウが開きます)。
  3. 送信先の受信者アドレス、メッセージ本文、および必要に応じて件名を入力します。
  4. テストをクリックしてテストメッセージを送信します。

テストの成功または失敗のメッセージが同じウィンドウに表示されます:

ユーザーメディア

メールメディアタイプの設定が完了したら、ユーザー > ユーザー セクションに移動し、ユーザープロファイルを編集してメールメディアをユーザーに割り当てます。 ユーザーメディアの設定手順はすべてのメディアタイプで共通であり、メディアタイプのページで説明されています。