86400、104857600、1000000のような大きな値を扱うのは難しく、エラーの原因となることがあります。 設定を簡素化し、可読性を向上させるために、Zabbixは値の乗数として機能する単位記号(サフィックス)をサポートしています。
サフィックスなしのトリガー式:
last(/host/system.uptime)<86400
avg(/host/system.cpu.load,600s)<10
last(/host/vm.memory.size[available])<20971520サフィックス付きのトリガー式:
last(/host/system.uptime)<1d
avg(/host/system.cpu.load,10m)<10
last(/host/vm.memory.size[available])<20Mサフィックスは、アイテムやウィジェットなど他のエンティティの設定を簡素化したり、アイテム値を人間が読みやすい形式で表示したりするのにも役立ちます。
エンティティの設定フィールドがサフィックスをサポートしているかどうかを確認するには、常に設定するエンティティの関連ページを参照してください。
Zabbixフロントエンドは、エンティティの設定で次の時間のサフィックスをサポートしています。
時間のサフィックスは整数値でのみサポートされます。 たとえば、1hはサポートされますが、1,5hや1.5hはサポートされません。代わりに90mを使用してください。
Zabbixは以下のメモリサイズのサフィックスをサポートしています:
サフィックスは、数値アイテム値を人間が読みやすい形式で表示するためにも使用できます。
これを有効にするには、アイテムの設定時に単位フィールドで次のいずれかのサフィックスを使用します。
これらのサフィックスの解釈と表示方法には、以下の追加ルールが適用されます。
単位が使用されている場合、次の乗数サフィックスがアイテム値に自動的に適用されます。
単位変換を防ぐには、!プレフィックスを使用します(例: !Bや!s)。
以下の例は、指定された単位に基づいて受信したアイテム値がどのように変換されるかを示しています。
1 B → 1 B
1024 B → 1 KB
1536 B → 1.5 KB
881764 B → 881.76 KB
881764 !B → 881764 B
0.0000155 s → 0.016ms
3470400 s → 1M 10d 4h
2606400 s → 1M 4h
2592000 s → 1M
2592001 s → 1M
2592001 !s → 2592001 s
17764 uptime → 04:56:04
86400 uptime → 1 day, 00:00:00
881764 uptime → 10 days, 04:56:04
32417764 uptime → 375 days, 04:56:04
32417764 !uptime → 32417764 uptime
881764 unixtime → 1970-01-11 04:56:04 AM
17764 Hz → 17.76 KHz
86400 Hz → 86.4 KHz
881764 Hz → 881.76 KHz
32417764 Hz → 32.42 MHz
0 ! → 0
0 !! → 0 !Zabbix 4.0以前では、ms、rpm、RPM、%からなるハードコードされた単位のストップリストがありました。 このストップリストは非推奨となったため、このような単位の変換を防ぐ正しい方法は!ms、!rpm、!RPM、!%です。