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4 Secretユーザーマクロ

概要

Zabbixは、ユーザーマクロ値の機密情報を保護するために2つのオプションを提供しています。

  • シークレットテキスト
  • Vaultシークレット

シークレットマクロの値は非表示ですが、アイテムで使用することで明らかになる場合があります。 たとえば、外部スクリプトでシークレットマクロを参照するecho文を使用すると、Zabbixサーバーが実際のマクロ値にアクセスできるため、マクロ値がフロントエンドに表示される場合があります。 シークレットマクロ値がマスク解除される場所を参照してください。

シークレットマクロはトリガー式では使用できません。

シークレットテキスト

シークレットテキストマクロでは、マクロ値がアスタリスクでマスクされます。

マクロ値をシークレットにするには、フィールドの末尾にあるボタンをクリックし、シークレットテキストオプションを選択します。

設定を保存すると、値を表示することはできなくなります。

マクロ値を変更するには、フィールドにカーソルを合わせ、新しい値を設定ボタン(ホバー時に表示)をクリックします。

新しい値を設定ボタンをクリックする(またはマクロ値のタイプを変更する)と、現在の値は消去されます。 フィールドの末尾にある矢印をクリックすると、元の値を復元できます(新しい設定を保存する前のみ利用可能)。 元の値を復元しても、その値が表示されることはありません。

シークレットマクロを含むURLは機能しません。なぜなら、URL内のマクロは「******」として解決されるためです。

Vaultシークレット

Vaultシークレットマクロでは、マクロの値が外部のシークレット管理ソフトウェア(vault)に保存されます。

Vaultシークレットマクロを設定するには、フィールドの末尾にあるボタンをクリックし、Vaultシークレットオプションを選択します。

マクロの値はvaultシークレットを指す必要があります。 入力フォーマットはvaultプロバイダーによって異なります。プロバイダー固有の設定例については、以下を参照してください。

Vaultシークレットマクロの値は、Zabbixサーバー(およびシークレットVaultマクロの解決方法Zabbixサーバーとプロキシに設定されている場合はZabbixプロキシ)によって、構成データのリフレッシュごとにVaultから取得され、その後構成キャッシュに保存されます。 ZabbixサーバーとZabbixプロキシは異なるVaultを使用することができます。

シークレットVaultマクロの解決方法Zabbixサーバーに設定されている場合、Vaultシークレットはサーバーのみが取得し、Zabbixプロキシは各構成同期時にZabbixサーバーからVaultシークレットマクロの値を受け取り、自身の構成キャッシュに保存します。 つまり、Zabbixプロキシは、Zabbixサーバーから構成の更新を受け取るまで、再起動後にデータ収集を開始できません。

Vaultからシークレット値を手動でリフレッシュするには、secrets_reload ランタイムコントロールオプション(サーバーのみ)を使用します。

Zabbixサーバーとプロキシ間で暗号化を有効にする必要があります。有効でない場合、サーバーの警告メッセージが記録されます。

マクロ値を正常に取得できない場合、その値を使用している対応するアイテムはサポート外になります。

マスク解除される場所

このリストは、シークレットマクロ値がマスク解除されるパラメータの場所を示します。

シークレットマクロ値が間接的に参照された場合、下記の場所でもマスクされたままになります。 たとえば、メディアタイプ(スクリプトまたはWebhookパラメータ)で使用される{ITEM.KEY}、{ITEM.KEY<1-9>}、{LLDRULE.KEY} 組み込みマクロは、net.tcp.port[192.0.2.0,80]の代わりにnet.tcp.port[******,******]のようなマスクされたシークレットマクロを含むアイテムキーに解決されます。

コンテキスト パラメータ
アイテム、アイテムプロトタイプ、LLDルール
アイテム アイテムキーのパラメータ
アイテムプロトタイプ アイテムプロトタイプキーのパラメータ
ローレベルディスカバリルール ディスカバリアイテムキーのパラメータ
SNMPエージェント SNMPコミュニティ
コンテキスト名 (SNMPv3)
セキュリティ名 (SNMPv3)
認証パスフレーズ (SNMPv3)
プライバシーパスフレーズ (SNMPv3)
HTTPエージェント URL
クエリフィールド
Post
ヘッダー
ユーザー名
パスワード
SSLキーのパスワード
スクリプト パラメータ
スクリプト
ブラウザ パラメータ
スクリプト
データベースモニタ SQLクエリ
TELNETエージェント スクリプト
ユーザー名
パスワード
SSHエージェント スクリプト
ユーザー名
パスワード
シンプルチェック ユーザー名
パスワード
JMXエージェント ユーザー名
パスワード
アイテム値の事前処理
JavaScript事前処理ステップ スクリプト
Webシナリオ
Webシナリオ 変数値
ヘッダー値
URL
クエリフィールド値
Postフィールド値
Raw post
Webシナリオ認証 ユーザー
パスワード
SSLキーのパスワード
コネクタ
コネクタ URL
ユーザー名
パスワード
トークン
HTTPプロキシ
SSL証明書ファイル
SSLキーのファイル
SSLキーのパスワード
ネットワークディスカバリ
SNMP SNMPコミュニティ
コンテキスト名 (SNMPv3)
セキュリティ名 (SNMPv3)
認証パスフレーズ (SNMPv3)
プライバシーパスフレーズ (SNMPv3)
グローバルスクリプト
Webhook JavaScriptスクリプト
JavaScriptスクリプトパラメータ値
Telnet ユーザー名
パスワード
SSH ユーザー名
パスワード
スクリプト スクリプト
メディアタイプ
スクリプト スクリプトパラメータ
Webhook パラメータ
IPMI管理
ホスト ユーザー名
パスワード