値のマッピングを使用すると、数値/文字列の値と文字列表現の間のマッピングを使用して、受信した値をよりユーザーフレンドリーな表現に設定できます。
たとえば、アイテムの値が "0" または "1" の場合、値のマッピングを使用してこれらの値をよりユーザーフレンドリーな方法で表現できます。
データバックアップタイプの値のマッピングは、次のように設定できます。
電圧の値の範囲は、次のように設定できます。
値のマッピングは、Zabbixフロントエンドおよびメディアタイプによって送信される通知で使用されます。
受信した値を設定された表現に置き換える処理は、Zabbixフロントエンドとサーバーの両方で実行されます。 ただし、サーバーが置換を処理するのは、次の場合のみです。
値のマッピングはテンプレートまたはホストで設定します。 一度設定すると、該当するテンプレートまたはホスト内のすべてのアイテムで利用できます。 アイテムを設定する際に、値のマッピングパラメータで事前に設定した値のマッピング名を指定します。
値のマッピングの継承はありません。ホストやテンプレートは、リンクされたテンプレートから値のマッピングを継承しません。 ホスト上のテンプレートアイテムは、テンプレートで設定された値のマッピングを引き続き使用します。
値のマッピングは、数値(整数)、数値(浮動小数点)、文字列の情報タイプを持つアイテムで使用できます。
値のマッピングは、該当するテンプレートまたはホストとともにエクスポート/インポートされます。 また、ホストおよびテンプレートの一括更新フォームを使用して一括更新することもできます。
値のマッピングを設定するには、次の手順に従います。
1. ホストまたはテンプレートの設定フォームを開きます。
2. 値のマッピング タブで、追加 をクリックして新しい値のマッピングを追加するか、既存のマッピング名をクリックして編集します。

値のマッピングのパラメータ:
| パラメータ | 説明 | |
|---|---|---|
| 名前 | 値のマッピングセットの一意の名前。 | |
| マッピング | 数値/文字列の値を文字列表現にマッピングする個別のルール。 マッピングはルールの順序で適用され、ドラッグして並べ替えることができます。 |
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| タイプ | マッピングタイプ: 等しい - 等しい値がマッピングされます; 以上 - 等しいまたは大きい値がマッピングされます; 以下 - 等しいまたは小さい値がマッピングされます; 範囲内 - 範囲内の値がマッピングされます; 範囲は <number1>-<number2> または <number> で表現されます; 複数の範囲がサポートされます (例: 1-10,101-110,201); 正規表現 - 正規表現に一致する値がマッピングされます (グローバル正規表現はサポートされません); デフォルト - 特定のマッピングがないすべての値がマッピングされます。 範囲のマッピングでは、数値型の値 (以上、以下、範囲内) のみがサポートされます。 |
|
| 値 | 入力値 (マッピングタイプに応じて範囲または正規表現を含む場合があります)。 | |
| マッピング先 | 入力値の文字列表現 (最大64文字)。 | |
すべての必須入力フィールドには赤いアスタリスクが付いています。
値のマッピングをリストで表示する場合、最初の3つのマッピングのみが表示され、それ以上のマッピングが存在する場合は3つのドットが表示されます。

あらかじめ定義されているエージェントアイテム Zabbix agent ping は、テンプレートレベルの値のマッピング「Zabbix agent ping status」を使用して、その値を表示します。

アイテムの設定フォームでは、値のマッピング フィールドでこの値のマッピングへの参照を見つけることができます。

このマッピングは、監視データ → 最新データ セクションで「Up」(生の値は括弧内)として表示するために使用されます。

最新データ セクションでは、表示される値は20文字に短縮されます。 値のマッピングが使用されている場合、この短縮はマッピングされた値には適用されず、生の値(括弧内に表示)にのみ適用されます。
あらかじめ定義された値のマッピングがない場合、「1」だけが表示され、理解しにくい場合があります。
