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5 ZabbixでVMwareを監視する

はじめに

このページでは、VMwareの基本的な監視を開始するために必要な手順について説明します。

このガイドの対象者

このガイドはZabbixの新規ユーザー向けに作成されており、VMwareの基本的な監視を有効にするために必要な最小限の手順が含まれています。 高度なカスタマイズやより詳細な設定が必要な場合は、Zabbixマニュアルの仮想マシン監視セクションや設定セクションを参照してください。

前提条件

このガイドを進める前に、ダウンロードとインストールの手順に従って、ZabbixサーバーとZabbixフロントエンドをお使いのOSに合わせてインストールしてください。

このガイドは以下のセットアップを前提としています。

  • Zabbixバージョン: 7.2 PRE-RELEASE(パッケージからインストール)
  • OSディストリビューション: Ubuntu
  • OSバージョン: 22.04 (Jammy)
  • Zabbixコンポーネント: サーバー、フロントエンド、エージェント
  • データベース: MySQL
  • Webサーバー: Apache

VMwareはすでに設定済みであることを前提としています。このガイドではVMwareの設定については説明しません。

Zabbixサーバーの設定

VMwareを監視するには、vmware collector Zabbixプロセスを有効にする必要があります。 VMware監視の仕組みについては、仮想マシンの監視を参照してください。

1. Zabbixサーバーの設定ファイルを開きます。

vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf

2. Zabbixサーバーの設定ファイルでStartVMwareCollectorsパラメータを2以上に設定します(デフォルト値は0です)。

### Option: StartVMwareCollectors
       #       Number of pre-forked vmware collector instances.
       #
       # Mandatory: no
       # Range: 0-250
       # Default:
       # StartVMwareCollectors=0
       
       StartVMwareCollectors=2

3. Zabbixサーバーを再起動します。

systemctl restart zabbix-server

vmware collectorプロセスが起動したら、次のステップに進みます。

Zabbixフロントエンドの設定

1. Zabbixフロントエンドにログインします。

2. ZabbixのWebインターフェースでホストを作成します。

  • ホスト名フィールドにホスト名(例:"VMware environment")を入力します。
  • テンプレートフィールドに"VMware FQDN"(または"VMware")テンプレートを入力または選択します。 これらのテンプレートの詳細については、仮想マシンの監視を参照してください。
  • ホストグループフィールドにホストグループ(例:新しいホストグループ"VMware")を入力または選択します。

  • マクロタブで、以下のホストマクロを設定します。
    • {$VMWARE.URL} - VMwareサービス(vCenterまたはESXiハイパーバイザー)SDKのURL(https://servername/sdk)
    • {$VMWARE.USERNAME} - VMwareサービスのユーザー名
    • {$VMWARE.PASSWORD} - VMwareサービスの{$VMWARE.USERNAME}ユーザーのパスワード

3. 追加ボタンをクリックしてホストを作成します。このホストがVMware環境を表します。

収集されたメトリクスの表示

おめでとうございます!この時点で、ZabbixはすでにVMware環境の監視を開始しています。

VMware環境の設定によっては、Zabbixが自動検出を行い、検出されたエンティティのホストを作成する場合があります。 必要に応じて、ホストの自動検出や作成は手動で実行することもできます。

作成されたホストを表示するには、データ収集 → ホストメニューセクションに移動します。

収集されたメトリクスを表示するには、監視 → ホストメニューセクションに移動し、作成された「VMware environment」ホストまたは検出されたエンティティのいずれかのホストの横にある最新データをクリックします。

この操作により、選択したホストから収集されたすべての最新メトリクスのリストが表示されます。

一部のアイテムにはデータがなく、サポートされていませんの状態になっていることに注意してください。 これは、監視対象のVMware環境で有効になっていないため、Zabbixが特定のデータストアで有効なパフォーマンスカウンタを見つけられないためです。

問題アラートの設定

Zabbixは、さまざまな方法でインフラストラクチャの問題について通知できます。 このガイドでは、メールアラートを送信するための基本的な設定手順を説明します。

1. ユーザー設定 → プロファイルに移動し、メディアタブに切り替えてメールアドレスを追加します。

2. 問題通知の受信のガイドに従います。

次回、Zabbixが問題を検出したときに、メールでアラートを受け取ることができます。

関連情報

  • アイテムの作成 - 追加のメトリクスの監視を開始する方法。
  • 問題のエスカレーション - 複数ステップのアラートシナリオの作成方法 (例: 最初にシステム管理者にメッセージを送信し、45分以内に問題が解決しない場合はデータセンター管理者にメッセージを送信)。
  • 仮想マシンの監視 - VMware監視に関する追加情報(データ収集プロセス、サーバー設定オプション、トラブルシューティングガイドなど)。
  • VMware監視アイテムキー - Zabbixで監視可能なVMwareメトリクスの全リスト。
  • テンプレートVMware - VMwareテンプレートに関する追加情報。
  • テンプレートVMware FQDN - VMware FQDNテンプレートに関する追加情報。