タグは、タグ名とタグ値で構成されます。 エンティティにタグを付ける際は、名前だけを使用することも、値と組み合わせて使用することもできます(例:mysql、jira、target:mysql、service:jiraなど)。
タグはさまざまなエンティティに定義できます:
タグの定義に関する一般的な推奨事項や、テンプレート、アイテム、トリガー、低レベルディスカバリルールに関する具体的なガイダンスについては、公式Zabbixガイドラインを参照してください。
タグには複数の目的がありますが、特にイベントをマークするために使用されます。 エンティティにタグが付けられている場合、タグ付きエンティティに関連する新しいイベントは、そのタグを継承します。 例えば:
問題イベントは、テンプレート、ホスト、アイテム/Webシナリオ、トリガーというエンティティの全チェーンからすべてのタグを継承します。 同一のtag:valueの組み合わせ(マクロ解決後)は1つにまとめられ、重複が回避されます。
手動クローズによって生成されたリカバリエベントにも、テンプレート、ホスト、アイテム/Webシナリオ、トリガーから継承された解決済みイベントタグが含まれます。 これらのタグは、通知や{EVENT.RECOVERY.TAGS}、{EVENT.RECOVERY.TAGSJSON}などのマクロで利用できます。
カスタムイベントタグは、より柔軟な運用を可能にします。 例えば:
エンティティには、同じタグ名でも異なるタグ値(例:component:memoryとcomponent:storage)でタグを付けることができます。 同様に、値のないタグと同じタグ名で値を持つタグ(例:databaseとdatabase:postgresql)をエンティティに付与することもできます。 このようなタグは重複とは見なされません。
タグ付けの一般的なユースケースは以下の通りです。
scope:performance)。target:mysql)。service:jira)。component:cpu)。component:cpuタグでフィルタリングできます。tag-name:{{ITEM.VALUE<N>}.regsub()})。scope:security、trigger2にはscope:availability)。scope:{#FSNAME})。タグは、トリガーの設定などの専用タブで定義できます。

組み込みおよびユーザーマクロは、タグ内でイベント発生時に解決されます。 イベントが発生するまでは、これらのマクロはZabbixフロントエンドで未解決のまま表示されます。
低レベルディスカバリマクロは、ディスカバリプロセス中に解決されます。
トリガータグ名および値で使用できるマクロは以下の通りです。
テンプレート、ホスト、アイテム/ウェブシナリオのタグ名および値で使用できるマクロは以下の通りです。
トリガーベースの通知で使用できるマクロは以下の通りです。
マクロ関数を使用して、タグ名またはタグ値を入力する際に部分文字列の抽出がサポートされています。 この関数は、サポートされているマクロで取得した値に正規表現を適用します。 例:
{{ITEM.VALUE}.regsub(pattern, output)}
{{ITEM.VALUE}.iregsub(pattern, output)}
{{#LLDMACRO}.regsub(pattern, output)}
{{#LLDMACRO}.iregsub(pattern, output)}マクロ解決後にタグ名または値が255文字を超える場合は、255文字に切り詰められます。
参考: イベントタグ付けのための低レベルディスカバリマクロでのマクロ関数の使用も参照してください。
タグが定義されている場合、新しいイベントで以下の場所でタグを表示できます:
表示されるタグの順序と数は、監視データ > 障害 または 障害ダッシュボードウィジェットの タグ表示優先度 および タグの表示 フィルタリングオプションによって決まります。 最大3つのタグが表示されます。タグが3つを超える場合は、3つのドットにカーソルを合わせると、すべてのタグがポップアップウィンドウで表示されます。
