Zabbixエージェント2のロード可能なプラグインは、Zabbix本体と同じバージョン管理システムを採用するようになりました。これに伴うバージョン変更は次の通りです:
これらのプラグインは、Zabbix 6.0のすべてのマイナーバージョンでサポートされています。 各プラグインのソースコードのレポジトリは、 専用のrelease/6.0ブランチをもつようになりました (以前はmasterブランチのみ)。
MariaDBの最大サポートバージョンは10.10.Xになりました。
TimescaleDBの最大サポートバージョンは2.9になりました。
以前は、インポート可能な設定情報(ホストグループ、アイテム、グラフなど)のUUIDの不一致により、インポートの処理が失敗することがありました。例えば、同じ名前のホストグループがホストに既に存在している場合、ホストグループをインポートすることができませんでした。
新しいバージョンでは、UUIDの不一致が原因でインポートが失敗することはありません。代わりに、エンティティはエンティティID(名前)などの一意性条件によって照合されます。エンティティがインポートされると、UUIDはインポートされたエンティティのUUIDに更新されます。
別の改善点として、インポートされたテンプレートまたはホストを介してテンプレートのリンクを削除(テンプレートのリンクの存在しない場合に削除オプション)すると、これらのエンティティがインポートファイルから欠落し、かつ特定のエンティティの存在しない場合に削除オプションがマークされていない限り、リンクされていないテンプレートの継承されたエンティティは削除されなくなります(テンプレートはリンク解除され、リンク解除およびクリアされません)。
この変更により、テンプレートのリンクの存在しない場合に削除オプションを選択した場合の警告メッセージは表示されなくなります。
Oracleプラグインでサポートされている以下の Zabbixエージェント2のアイテムに、オプションパラメーターが追加されました。
これらのパラメータを使用すると、すべてのデータではなくデータの個別のインスタンスをクエリできるため、パフォーマンスが向上します。
docker.container_info[]
で追加情報取得docker.container_info[]
Zabbixエージェント2のアイテムは、Dockerコンテナに関する部分的(短い)または完全な低レベルの情報を取得するオプションをサポートするようになりました。
プロファイリング用のランタイムコマンドが、ZabbixサーバーとZabbixプロキシに追加されました。
prof_enable
- プロファイリングを有効化prof_disable
- プロファイリングを無効化プロファイリングは、サーバーとプロキシのプロセスごとに有効にできます。プロファイリングを有効にすると、関数名ごとにすべてのrwlocks/mutexの詳細が提供されます。
参照:
JavaScriptエンジンに新しい関数が追加され、HMACハッシュを返すことができるようになりました:
hmac('<hash type>',key,string)
これは、リクエストの署名にハッシュベースのメッセージ認証コード(HMAC)が必要な場合に役立ちます。 MD5およびSHA256ハッシュタイプがサポートされています。例:
hmac('md5',key,string)
hmac('sha256',key,string)
新しいテンプレートが使用できます:
HTTPテンプレートのセットアップ方法を参照してください。
テンプレートOracle by Zabbix agent 2 は、Zabbixエージェント2のアイテムへの変更に従って更新されました(複数の静的アイテムが削除され、複数のアイテムプロトタイプが追加されました)。
更新の詳細については、テンプレートの変更を参照してください。
テンプレートの入手方法:
新しいメディアタイプLINEが追加され、Webhook機能を使用してZabbixイベントの通知をLINEメッセンジャーに送信できるようになりました。
Webインターフェースでカタロニア語とルーマニア語が使用できるようになりました。
Zabbixエージェント2でWindowsを監視するために、MongoDBやPostgreSQLプラグインとともに使用されているGo言語ライブラリは、github.com/Microsoft/go-winio
、バージョン0.6.0です (以前はgithub.com/natefinch/npipe
)。 エージェント2の要件も参照してください。
Zabbixエージェント2パッケージで同梱されているsystemdサービスファイルのオープンファイルディスクリプタの制限は、8196になりました。 変更前は、システムのデフォルトの制限として、1024が使用されていました。 新しい制限は、Zabbixエージェント2のデフォルト設定に十分なものとなっています。 追加のプラグインや拡張機能を使用しているなど、Zabbixエージェント2が標準の設定でない場合は、この制限を手動で拡張する必要があります。 その場合は、systemdユニットファイルのLimitNOFILE
パラメーターを調整してください。